文化創造学部
21世紀は文化と教育の時代と言われています。国の文化、地域の文化、家庭の文化がそれぞれに成熟し、世界に羽ばたく時代がきたのです。このような状況にあって、一人ひとりへの教育活動を土台としながら、国、地域、家庭のおのおのが文化創造に取り組むことは「文化と教育の時代」相応しい基本的な構えでもあります。
文化創造学部は、上記の構えを初等教育学専攻、文化創造学専攻、デジタルアーカイブ専攻の3専攻で構成されます。
初等教育学専攻は、一人ひとりの子どもに日本の文化の基礎である教育内容を施すことができる人材育成をめざしています。
文化創造学専攻では、多様な文化創造活動を支える専門的かつ実践的な力を持つ人材を育成します。また、地域社会の1人として地域に貢献し、地域文化の伝承と創造を担う人材を育成します。
デジタルアーカイブ専攻では、文化の創造と発展に関する専門的知識と能力を持ち、その文化を広く伝達する技術を有し、デジタル・ネットワーク時代における知識基盤社会を支え、文化の保存・継承・発展を担う人材を育成します。
文化創造学部 文化創造学科 |
初等教育学専攻 |
子ども発達専修 | 保育士・幼稚園教員コース | |
学校教育専修 | 小学校・中学校・高等学校教員コース | |||
教育DX・教材開発コース | ||||
文化創造学専攻 | 書道専修 | |||
観光専修 | 観光DXコース |
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公務員コース |
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アーカイブ専修 | ||||
デジタルアーカイブ専攻 |
デジタルアーキビストコース | |
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図書館司書コース | ||||
博物館学芸員コース | ||||
メタバース利活用コース |
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ドローン利活用コース |
3つのポリシー
卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)
文化創造学部は、建学の精神に基づき、広く豊かな教養と初等教育・文化事業に関する高い専門知識や技能を身につけ、課題の見出しと解決に取組み主体性を持って地域社会で活動できる人材を育成するため、以下の3つを教育目標とする。この教育目標を踏まえて編成した教育課程を修め、卒業要件を満たした者を学位授与の適格者とする。
1 「女子ならでは」の深い教養を育み、生涯にわたって学び続ける力、主体性を持って地域社会で活動で
きる力を身につける。。
2 初等教育・文化に関する高い専門的知識と技能を修得し、社会的に認められる資格を取得できる力を身
につける。
3 相手の立場を思いやる心、たゆまず努力する姿勢、多様な価値観を認める寛容な精神など、地域社会で
幅広く活躍できる人間力を身につける。。
教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)
文化創造学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)を達成するため、教養教育科目、学部共通科目、専門科目、関連する選択科目や実践的教育を体系的に編成して開講する。
1 教育課程の編成
(1) 教養教育では、全学共通で自己確立(自己探求、自己表現、自己創造)をめざす基礎教育に注力し、
地域社会のグローバル化に応じた情報学、外国語学と教養選択科目を配置する。。
(2) 専門教育では、学部での専門的な学修の基礎となる共通科目と各専攻が定める主要科目と関連科目
を、学修内容・学修目標を明確にして配置する。。
(3) 演習科目、学外実習科目等を配置し、課題の見出しと解決に取組む学生の実践力の育成を図る。
(4) 論理的な思考力と実践力を身につけるため、卒業研究と卒業論文の作成を必修とする。
2 教育内容・方法
(1) 文化創造学部では、文化創造学、初等教育学、デジタルアーカイブを実践的に教育する。
(2) 各専攻で、学士力育成のためのカリキュラムマップ、専門基礎テキスト、資格取得ガイドブック等
の教材や資料、授業と家庭学修の指針となるシラバスを提供し、学生の主体的な学修を支援する。
(3) 学生参加型授業、問題解決型学習(PBL)等を実施し、課題の発見・解決に向けた主体的・対話的
での深い学びを支援する。。
(4) 各学年にアドバイザー教員を配置し、学生の学修・生活等についてきめ細かな相談や助言を行う。
3 学修成果の評価
(1) 学生の学修成果は、レポート、テスト、実技、行動力、出席率などで評価し、単位認定の適否を判断
する。
(2) 2年終了時には、進級に必要な科目の単位修得と卒業研究等の履修に必要な基礎学力の修得ができて
いるかを評価し、進級の適否を判断する。。
(3) 卒業研究の評価は論文発表と口頭発表で行い、その結果と全履修科目の学修成果を総合して、卒業の
適否を判断する。
入学者受入れの方針(アドミッション・ポリシー)
文化創造学部は、卒業認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)及び教育課程編成・実施の方針(カリキュラム・ポリシー)を踏まえ、次のような女学生の入学を期待する。
1 大学での学修に必要な基礎学力を有している人。
2 知的好奇心にあふれ、向学心のある人。
3 他者の考えを理解し、自分で考えて判断し、自己の意見を表現できる社会的能力を磨きたい人。
4 卒業後は、地域社会での活躍をめざす人。
文化創造学科 初等教育学専攻
子ども発達専修
乳児から小学生までを対象とする保育の知識と技術を身につけ、子どもの発達に深い理解をもった保育者をめざします。保育士、幼稚園教員、小学校教員、学校図書館司書教諭などの教員免許が取得できます。
学校教育専修
幼稚園から高校生までを対象とする教育の理論を身につけ、豊かな人間性と実践力を備えた教員をめざします。幼稚園教員、小学校教員、中学・高等学校教員の複数教員免許が取得できます。
文化創造学科 文化創造学専攻
書道専修
書道の歴史や書体、表現方法と、日本語の文学や文化、表現方法について学び、教育者として指導できる知識や技術を身につけます。書道の高等学校教員、国語の中学・高等学校教員、日本語教員などがめざせます。
観光専修
旅行業務取扱管理者の資格や文化財保護、著作権などに関するデジタル・アーカイブの知識やDX(デジタルトランスフォーメーション)技術を身につけます。地域観光資源の情報発信に必要なコンテンツ制作、ドローンによる空撮、VRやARなどの技術を学び、卒業後は地域に貢献できる地方公務員をめざします。
アーカイブ専修
情報に関する知識を身につけ、情報機器を扱う技術を実践的に学ぶことで、めまぐるしく発展する情報化社会に対応できる教員の育成をめざします。
文化創造学科 デジタルアーカイブ専攻
文化、メディア、情報に関する学びを通して、文化情報の収集や管理、保護、活用ができる人材を養成します。デジタル・アーキビスト、図書館司書、学校図書館司書教諭、博物館学芸員などの資格が取得できます。
学べる学びは? デジタルアーキビスト / 図書館司書 / 博物館学芸員
主専門・副専門システム
文化創造学部では、自分の所属する「主専門」だけに限定せず、興味ある「副専門」の科目も自由に組み合わせて学べます。副専門の科目は主専門と並行して自由に履修可能。学びが楽しくなることはもちろん、主専門とは別に自分らしい強みや資格を得ることで付加価値が生まれ、就職の幅が広がります。
主専門 | 副専門 | 予想される卒業後の職業分野と 各専攻・専修での学習内容 |
将来の仕事 |
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子ども発達専修 | 観光専修 |
英語のできる幼稚園の先生。
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保育士、幼稚園教諭、小学校教諭、英語の中学校教諭など |
観光専修 | デジタルアーカイブ専攻 |
地域の情報化と観光地づくりに関係する職業。
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航空・運輸関係、レジャーリゾート、アミューズメント産業、出版(観光情報紙)、情報関連産業、市町村役場(観光課)、コンベンションビューロー、観光協会、レクリエーション協会、NPO団体、資料館、博物館・ギャラリーなど |
デジタルアーカイブ専攻 | 学校教育専修 |
多様な文化分野におけるメディア教材の開発者。
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デジタルアーキビスト、デジタルコンテンツクリエーター、学芸員、情報産業、データベース技術者、サーチャー、新聞・出版・広告・印刷、一般企業、国際交流スタッフ、NPO団体、映像産業、博物館、文化財団、地方公共団体職員など |
書道専修 | 観光専修 |
ホテル業務に書を活かす職業。
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旅行・広告代理店、ホテル・旅館、コンベンション、書道家、筆耕講師、書道塾の先生、広告デザイン、印刷会社、新聞社などのマスコミ関係、書道の高等学校教諭など |
観光専修 | デジタルアーカイブ専攻 |
英語でコンテンツの開発を行いHPの作成をする職業。
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デジタルコンテンツクリエーター・学芸員、情報産業、データベース技術者、サーチャー、新聞・出版・広告・印刷、一般企業、国際交流スタッフ、NPO団体、映像産業、博物館、文化財団、地方公共団体職員、英語の中・高等学校教諭など |
書道専修 | 学校教育専修 |
言語の基礎・基本がわかる小学校の先生。
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小学校教諭、幼稚園教諭、国語の中・高等学校教諭、日本語教員など |