国語

講義番号 14
講義テーマ 日本語教師はどうやって外国人に日本語を教えるか
講義内容

現在、国内では約22万人、海外では約380万人の人々が第二言語として日本語を学んでいます。異文化の架け橋となる日本語教師は、将来性のある有意義な職業として注目を集めています。この講義では、日本語の発音、文字、語彙、文法の教え方について、文字カード、模型、絵パネルなどの教材を紹介しながら、具体的な教室活動を通して説明します。また、「国語教師とどう違うか」、「日本語教師になるにはどうすればいいか」といった、日本語教育の基本的な事柄についてもお話しします。

担当 文化創造学専攻 書道専修 今井 弘昌
ご用意頂く備品 特に必要ありません。
講義番号 15
講義テーマ ハロウィンの/ハロウィーンの日に,くらげの/クラゲの/海月のお化けに仮装した!~日本語における表記法~
講義内容

漢字・平仮名・片仮名・ローマ字、句読点をはじめとする記号など日本語に用いられる文字の種類は実に多様です。私たちは,それらを使い分けて,日本語を表記していますが,ひとつひとつの言葉について,なぜそのように書くのか,必ずそのように書かなければならないのか,説明できる人は少ないでしょう。例えば,「さくら」と書くのに,「さくら・サクラ・桜・sakura」といった表記が見られますが,私たちはどのように書き分けているのでしょうか。使い方の基準はあるのでしょうか。そして,それは正しい書き方と言えるのでしょうか。これらの問いについて,日本語における文字種の特質を明らかにしながら,日本語表記の歴史をたどります。

担当 文化創造学専攻 書道専修 入江 さやか
ご用意頂く備品 プロジェクター・スクリーン(講義用パソコンは持参します)【8月9月2月3月限定の講座】
講義番号 16
講義テーマ あなたの国語力、書く・話す・表現する力を伸ばすには
講義内容

国語の力とはいったいどういうものなのでしょうか。国語の科目を学習していることは、何のためになっているのでしょうか。書くこと、話すこと、表現することにはどのような意義があるのかを日本語、日本文学を通して考え、その技術にも触れてお話しします。また、教師という職業についてもお話しをしたいと思います。一緒に日常の壁の外をのぞいてみましょう。

担当 文化創造学専攻 書道専修 大嶽 和好
ご用意頂く備品 プロジェクター・スクリーン(講義用パソコンは持参します) 【8月9月2月3月限定の講座】
講義番号 17
講義テーマ 相手をうごかす自己PR文~心にとどく文章の書き方~
講義内容

「相手の心にのこる自己PR文を書く力」は、入試に必要とされるだけでなく、社会で生きていくためにも欠かせません。けれども、読む人に好感を持ってもらおうとして、「きちんとした文章」を書こうとすると、どうしても他の人と似たり寄ったりの作品になりがちです。
わきまえるべき常識を踏まえながら、「自分らしさ」がしっかりにじみ出た文章。これを書くことは、ちょっと考えると難しく感じられます。しかし、僅かな工夫と短期間のトレーニングで、そういう文章を書く力を身につけることは可能です。
 本講座では、自己PR文を中心に、心にとどく文章の作成方法を学びます。自分の考えを「つたえる」だけでなく、読んだ相手を「うごかす」書き方をぜひ身につけてください。

担当 文化創造学専攻 非常勤講師  助川 幸逸郎
ご用意頂く備品 プロジェクター・スクリーン【8月9月2月3月限定の講座(土曜日除く)】
講義番号 18
講義テーマ 光源氏になってはいけない~王朝文学にまなぶキャリア形成~
講義内容

源氏物語の主人公、光源氏は、容貌・才能・身分、すべてにおいて傑出しています。にもかかわらず、彼の晩年は悲惨です。
光源氏に限らず、王朝物語の主要人物は「初期設定」の素晴らしさが、「末路」の幸福と結びつかない事例が多い。その理由を検討しながら、現代人がキャリア形成するにあたっておちいりがちな「罠」について考察します。

担当 文化創造学専攻 非常勤講師  助川 幸逸郎
ご用意頂く備品 プロジェクター、スクリーン【8月9月2月3月限定の講座】
講義番号 19
講義テーマ 村上春樹はなぜノーベル賞を取れないか~日本文学をわかると世界が見えてくる~
講義内容

村上春樹は、海外でも多くの読者に支持されています。その理由は、村上文学に「自分の問題」が書かれていると、世界中の「本好き」が感じるからのようです。「日本にしかない風俗や情緒が記されていて、エキゾチックな魅力がある」と思われているためではありません。
しかし、村上の小説のなかに異国のファンたちが見出す「共感ポイント」の多くは、村上のなかの「日本の伝統につながる部分」と深いかかわりがあります。村上文学の国際的な広まりの実情を分析することを通じ、「グローバル化の時代におけるローカルなものの意味」を考えます。

担当 文化創造学専攻 非常勤講師  助川 幸逸郎
ご用意頂く備品 プロジェクター、スクリーン【8月9月2月3月限定の講座】