健康栄養学科

ゼミ研究・活動

「小麦・卵・乳を含まない夏野菜&米粉パンランチ」を提供しました!!

 86日(日)オープンキャンパスでは、夏野菜をたっぷり使ったカレーとかぼちゃサラダにみんな大好きな唐揚げと米粉パンのランチを提供しました。米粉パンは発酵具合によって仕上がりのパンの硬さが異なることが、実験で確認できたことから、今回は、学内の官能評価で好まれた硬さに近くなるような発酵具合に調整して焼いたパンを提供しました。しかし、同じタイミングで焼いたパンでもスチームコンベクションオーブンの上段と下段で焼いた具合が違ったりと綺麗なパンを提供数確保することが難しかったです。なかなか一筋縄ではいかない米粉パンですが、また美味しいと言っていただけるよう改良し続けたいと思います。

 今回は、ノンエッグマヨネーズを使ったかぼちゃサラダを提供しましたが、かぼちゃの皮は廃棄せず、油で揚げてチップスにして提供しました。「家でも作ってみたい」とアンケ―トに書いてくださった方もおり、皆さんのエコクッキングへの関心の高さも知ることができました。今後もエコクッキングも意識したお弁当も提供していきたいと思います。(大場研究室)

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味噌汁の食塩濃度について勉強会を行いました!

藤田研究室では、味噌汁を用いて食塩濃度の違いによる味の変化について勉強会を行いました。

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左から順に味噌汁の塩分濃度が1.2%1.0%0.8%0.6%0.4%で試飲しました。

試飲してみた結果、0.6%の味噌汁が一番美味しかったです。しかし、普段多くの人に飲まれている味噌汁の食塩濃度は0.8%程度のものであることを知り、食塩の過剰摂取という課題を目の当たりにしました。食塩の過剰摂取は高血圧症の発症リスクを高め、高血圧が続くと動脈硬化が進み、脳血管疾患・心血管疾患・腎疾患などになりやすくなります。そのため、適切な食塩量を摂取することがとても大切です。

管理栄養士を目指す私達は、日頃から適塩に心がけた食事を作り、提供したいと思いました。

(藤田研究室 岐阜県立大垣西高等学校出身 杉山未樹)

 

管理栄養士へのステップ ~4年生 藤田研究室 卒業研究~

 藤田研究室では「山県市の健康増進」「沖縄県の健康寿命の延伸」「献立と実食の食塩量の違い」「水処理における馬鈴薯のカリウム減量」をテーマに、卒業研究を行っています。

  

「沖縄県の健康寿命の延伸」

 沖縄県の健康寿命の延伸に関する取り組みでは、沖縄県の食生活の課題である脂質の摂取量と島野菜の普及に着目して、研究を進めています。健康寿命を延ばしていくために、昔と現代の食生活の違いを比較し、現代の沖縄県民にはどのような食生活が望ましいのか、どのようなアプローチをすると良いのか考えていきたいと思います。

 

「山県市の健康増進」

 山県市の健康課題に着目し、今年度は「適塩のための健『幸』教室」をテーマに卒業研究に取り組んでいます。山県市にお住まいの方、在勤者の方々を対象に、「適塩って何?高血圧について知ろう!」「家族みんなで楽しく適塩しよう!」「高血圧予防に野菜摂取!」をサブテーマとした、計3回の料理教室を開催予定です。

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 藤田研究室では、卒業研究の活動以外にも学内の畑を借りて、トマトやなす、オクラなどの野菜を育てています。収穫ができたらみんなで調理をして食べる予定です。

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 畑の他にも、朴葉ずしを作って岐阜の食文化にふれ、腐らせないための工夫を学び、普段食べることのないヨモギや山椒を実際に食べてみて、山菜の調理法や独特の味をどのようにしたら食べやすいかということを学びました。その他にもドクダミ茶や月桃茶などのお茶を飲んで、ドクダミには便性改善など様々な効果があることや、月桃には抗酸化作用や鎮静作用があり、どちらも体の内側から美しくする手助けをしてくれることを学びました。普段ハーブティーや薬草のお茶を飲む機会がなく、初めてドクダミ茶や月桃茶を飲みました。独特の香りと味があり、すっきりしていますが、良薬口に苦しとはこのことだなと感じました。他のハーブとブレンドすると飲みやすいです。

 このように研究だけでなく、楽しみながら沢山の経験ができています。

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研究や活動を通して多くのことを学び、将来に地元や住んでいる地域に貢献ができる管理栄養士になれるように頑張ります!(藤田研究室)

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管理栄養士へのステップ ~4年生 和田研究室 卒業研究~

生涯をより健康に過ごすために・・・どのような食生活にすると良いのか?

 和田研究室では、女子高校生に積極的に取り入れて欲しい栄養素を含む食品を使用したレシピ開発をしています。今年度は、オープンキャンパスで提供するお弁当の献立を考え、食べて頂いた感想や意見を参考に、更に栄養面、嗜好面を考えたレシピの試作に取り組んでいます。試作で作る量と実際、オープンキャンパスで提供する食数の差に戸惑いながら、1食の献立(お弁当)として、栄養にこだわる事は勿論ですが、「美味しい」「これなら作れそう」と思って頂けることも必要と感じています。

 また、お弁当として提供しますから、制約(水分多いもの、お弁当箱に詰めれる品数など)があり、味の組合せや彩りと条件があります。献立内容を決め、お弁当箱に詰めてみるとボリューム感が無かったり、出来上がりと食べるころでは、メニューの様子が異なっていたりとゼミの仲間と検討することが色々あります。

 しかし、オープンキャンパス当日、お弁当が出来上がるとホッとします。次に考えることは、食べて頂いた感想は・・・と気になり始めます。ゼミ活動を通して、仲間と同じ目的に向かい考え、試作する繰り返しは、管理栄養士としての「思い」を伝える一歩だと思っています。(和田研究室)

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管理栄養士へのステップ ~4年生 水野研究室 卒業研究~

 水野研究室では、"レジスタントスターチ"に着目して、小豆を使用したケーキを考案しています。レジスタントスターチは、大腸まで消化されずに届き、便秘改善が期待できます。小豆にはそのレジスタントスターチが豊富に含まれているため、研究室で小豆を粉にして小麦粉の代わりにケーキの材料として使用しています。小麦粉使用よりもパサパサとした食感になってしまうため、フワフワでおいしいケーキになるよう日々試作を繰り返しています。

 昨年度はオープンキャンパスで高校生の皆さんに試食をしていただきましたが、今年は学内で試食をしていただくために準備を進めています。(水野研究室)

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