ゼミ研究・活動
管理栄養士へのステップ ~4年生 笠井研究室 卒業研究~
笠井研究室では、岐阜県美濃市をフィールドとして、食を通じた地域活性化に取り組んでいます。地域には様々な食材があります。地域の食材を知り、その食材に合った料理・加工品への応用を検討しています。
今年度は、美濃市の特産品である仙寿菜(アマランサス)を活用したレシピ考案に取り組んでいます。仙寿菜の葉は、鮮やかな赤紫色が特徴ですが、加熱に弱いという特性があるため、調理工程で退色してしまいます。どのように調理したら鮮やか色を活かすことができるか日々模索しています。仙寿菜の調理特性を知り、レシピ考案から商品開発へと繋げていけるよう取り組んでいます。
また、昨年度に引き続き健康に関する情報とそれに沿ったメニューを考案し、レシピとしてまとめ定期的に送付し、地域の方々の食意識向上を目指しています。今年度は野菜たっぷりのレシピを考案しています。地域の方々と一緒に食を通じて地域を元気に!食と健康を究めます。(笠井研究室)
管理栄養士へのステップ ~4年生 野村研究室 卒業研究~
野村研究室では、野菜の栄養機能向上を目指した研究に取り組んでいます。その中で、野菜のつるむらさきを紹介します。
つるむらさきは、特徴的な食物繊維を含むため、茹でるとねばねばした食感がでます。また、つるむらさきは薬用食物としても取り上げられることもあり、ビタミンCやカルシウムが豊富に含まれている他に、抗酸化、抗菌性、糖尿病予防にも効果があると言われています。
卒業研究では、つるむらさきを調理したときに、こうした機能性栄養成分がどのように変化するのかをテーマに取り上げて、研究を進めています。(野村研究室)
実際につるむらさきを育てて、実験をしています。
管理栄養士へのステップ ~4年生 板屋研究室 卒業研究~
板屋研究室では、地域住民の健康と食生活の改善について研究をしています。
野菜摂取量の増加や減塩について、長年、国や自治体等ではさまざまな取り組みが続けられていますが、目標に至っていないのが現状です。健康栄養を学ぶ本学学生でさえも、食生活改善が必要な者が多いことが、昨年度の研究でも明らかになっており、個人の行動変容は重要な課題です。
今年度の研究は、特に健康に関心の低い人が多いといわれる若年層や働き盛り世代に響く、効果的な普及方法をテーマに、
①デジタルツールを使った普及方法
②中食(持ち帰り弁当など)で野菜摂取量増加や減塩が期待できる方法
について探っています。
今後、研究結果をもとに、住民の食生活改善をめざし、地域への普及方法とその効果を研究していきたいと考えています。 (板屋研究室)
管理栄養士へのステップ ~4年生 丹羽研究室 「防災食」 卒業研究~
今年度の「防災食」は、主食とスイーツが充実!
災害時・非常時に、少しでも「いつもの食事」に近い食事を準備できるよう、
一昨年度から、「防災食」レシピの提案をおこなっています。
カンパンなどのいわゆる非常食ではなく、
日常でも使う缶詰や乾物、お菓子、パック飲料などを利用して作る「防災食」です。
これまでの
◆ 生野菜を使わない
◆ 包丁は使わない
というコンセプトはそのままに、
今年度は、これまでとは違う食材に挑戦しました。
新たに使った食材は、
・米
・ホットケーキミックス
・カップ麺
です。
主食になりそうなレシピを充実させました。
焼き鳥缶の炊き込みご飯
おいしいです!
ドライフルーツ蒸しパン
おやつでも主食でも
これらは、「ポリ袋調理」で作ります。
災害時に役立つ調理法です。
7月に、健康栄養学科2年生に試食してもらいました。
大好評でした。
一番人気だったのは
チョコムース!
チョコムース
マシュマロで固めています
スイーツ作りが得意な学生がいるため
今年度はスイーツレシピが充実しています!
防災食レシピ集(7月21日版)
2年生に配布しました
この夏、1つでもいいので、
「防災食」作りに挑戦してもらえたら、と思っています。
(丹羽研究室)
管理栄養士へのステップ ~4年生 増田研究室 卒業研究~
増田研究室では寮の給食を提供しています。給食は安心・安全でなければいけません。安心・安全な給食を提供する方法は一つだけではありません。従来からの調理法である調理後、速やかに提供するシステム(クックサ-ブ)以外に新調理システムと呼ばれる方法があります。昨年度は新調理システムの1つである真空調理システムで前期期間、寮の給食を提供しました。
今年度はクックサ-ブ、真空調理の2種類の提供方法で、安心・安全な寮の給食の提供を進めてきました。2種類の提供方法により、4日分の寮食を3日で調理することができました。
前期期間で寮食の提供は終わりましたが、研究のまとめとしてレシピ集作成だけでなく、今年度の経験を生かし、来年度はさらにメニューの充実を図りたいと考えています。(増田研究室)