健康栄養学科

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食品のアレルゲン物質についての研究

 食物アレルギーは近年多様化しており、その患者数は年々増加しています。社会的な関心の高まりから、さまざまな防止策が考案されています。

 防止策の1つとして、食物アレルギー対応食の取り組みがあります。これは、アレルゲンを含む食品をメニューから除去したり、代替えとなる食品を使用してメニューを考案したりする取り組みです。これは食物アレルギーを発症しないためには効果的な方法ではありますが、一方で、栄養素の偏りや欠如、食事の彩りの低下、献立考案の難しさといった課題もあがっています。

 そこで、なるべく食品を除去せず、調理や加工工程を駆使して食品からアレルゲンのみを除いたり減らしたりできる方法はないかと考え、研究を行っています。

 現在はアレルゲンの化学的性質をもとに、効率よく除くことのできる調理法や加工法にはどのような方法があるのか、いろいろ検討しています。   (野村研究室)