デジタルアーカイブ専攻

授業レポート

遠隔でグループディスカッション

デジタルアーカイブ専攻の授業「博物館概論」では、博物館の歴史や社会的意義、その役割や特徴を学び、デジタルアーカイブとの関わりも考えます。
今回のテーマは、「博物館の機能について考える」です。

前回までの授業で、博物館の機能とは、収集、整理保存、調査研究、展示、教育といった相互に関連する基本的な働きのことであり、これらは、博物館の運営方針あるいは今後の進む方向性にも関わることを学びました。

そこで、今回は、これらの機能の重要性について、まずは個人で考え、その後、グループディスカッションにより考えをまとめていきます。

メイン教室から
1.jpg

ウェブ会議ツールによりグループに分かれました(画像は一部グループ)
1合成.jpg

全員で意見を出し合い、考えをまとめたグループ

このグループは、「調査研究」と「収集」の重要性に着目、どちらが重要かで議論が繰り広げられました。
"収集前の調査研究"や"収集後の調査研究"など、「調査研究」と「収集」の関係について意見を出し、さらに、博物館の方針等も調査した上で、博物館の各機能の重要性をまとめました。

グループメンバーの話
博物館の機能について、何が軸となるかを考えましたが、意見は分かれました。
そこで、博物館が出している方針を調べ、滋賀県立琵琶湖博物館の運営基本方針の「博物館の事業を1本の樹に例えると、展示や出版などの事業は枝葉や果実にあたり、保管された資料は幹、研究調査は根にあたる」というのがとてもわかりやすいと感じ、グループで紹介したところ、議論が一気に進みました。

司会が意見を聞き、考えをまとめたグループ

このグループは、博物館の基本となる資料を収集することの重要性と、収集した資料をどう活用していくかについて司会の進行で順番に意見を発表しました。最終的に、すべての機能が必要であるが、どの機能を重視するかが、博物館を運営する方向性にも関係する、とまとめました。

グループメンバーの話
グループで意見を発表し合いまとめたことで、自分以外の新しい意見を知ることが出来た。
今日は各機能のそれぞれの重要性を話し合ったが、各機能が連携することで重要度が増す機能もあるのではないかと感じている。

現在、対面授業では、3密対策によって、グループワーク、グループディスカッション等は実施が難しい状況にあります。
対面では難しいですが、遠隔によって対応できています。

ある日の先生たち

遠隔授業期間中は、先生たちは、遠隔授業の準備や実施、学生さんとの遠隔面談、遠隔会議などを行っています。
そんなある日、先生たちが、それぞれスケジュールを調整して集合しました。

注・オンライン飲み会ではありません
紹介1.jpg

文化創造学部では、3年生から、大学での学修の集大成として、卒業研究に取り組みはじめます。
3年生前期の「基礎演習」では、所属ゼミを決めるため、"ゼミ紹介"を行います。

今年度は、遠隔授業で"ゼミ紹介"を行うため、主に新規でゼミを担当される先生を中心に、ゼミ紹介録画を行いました。

手書きのフリップを使って紹介される先生、スライドやWEBサイトを提示して紹介される先生など、紹介方法も多彩で、さらに、先生方の研究内容が興味深いものが多く、録画担当も、もし大学3年生だったら、ゼミ生にしてもらいたいな、と思うゼミばかりでした。

編集も無事終了しました。3年生のみなさんお楽しみに。

編集.jpg

遠隔授業を紹介します!「計画と資料の収集」後編

2年生用のデジタルアーカイブの必修科目「計画と資料の収集」の第3回の遠隔授業の後編をアップいたします。

前編はこちら   中編はこちら


(6)実習の説明へ!

実際にデジタルアーカイブ作成計画を立てます。事前にサイボウズで実習用のExcelデータを送っています。
そしてこのあと実際に資料の収集に入りますが、いま新型コロナで不要不急の外出禁止です。
家の中でできることで考えます。

何をアーカイブするのか・・・難しいかなと思ったのですが、「ふろしきはいいですか?」や「庭の植物は?」といろんな意見が出ました。
撮影して終わり。ではなく、その背景を調べて資料としないといけないこと、大きなデジタルアーカイブの一部を今回は行うこと、
に注意して考えるように話しました。

その後の質問タイムでは、たくさん質問がでました。

スライド10.JPG

収集した資料はどうするの?

デジタルアーカイブ専攻では、昨年度「岐阜で1日楽しもう」のサイトを学生が作成しました。
WordPressを使って、みんなで1つのサイトを立ち上げたのです。

この授業でもデジタルアーカイブの活用事例として、WordPressに挑戦する予定です。

スライド12.JPG

(7)最後に課題を提出して終了!

Excelでの計画書は宿題です。次回は計画書を使って発表の予定です。
最後に遠隔授業課題をGoogleフォームで提出します。
Excelの課題とは別に、授業内容について振り返りができる課題に取り組みます。

スライド14.JPG スライド15.JPG

課題を送信して終了!みっちり90分の授業でした。お疲れ様です!


新型コロナの影響で、通常授業が行うことができない状況になりました。

しかし岐阜女子大学では以前から沖縄サテライト校との遠隔教育を行っているため、
このような状況になっても、前期開講日から・時間割通りに・遠隔で 授業を開始できました。

そして学びの内容も通常授業と変わらず、双方向型の学修を行っています。
学生も授業のやり方を理解し、遠隔授業や単位に関する心配も少ないようです。

まだ新型コロナの影響は続きますが、受験生のみなさんも体調には気をつけてお過ごしください。

遠隔授業を紹介します!「計画と資料の収集」中編

2年生用のデジタルアーカイブの必修科目「計画と資料の収集」の第3回の遠隔授業の中編をアップいたします。

前編はこちら


(3)振り返りが終わり、本日の内容に突入!

今回はデジタルアーカイブを作成する上でカギになる「資料収集のための計画を立てること」について学びました。
本学オリジナルの「デジタルアーカイブの資料収集・撮影・記録の基礎」というテキストを使って説明を受けます。
 ①デジタルアーカイブの目的は?
 ②みんなに必要とされるデジタルアーカイブとは?
 ③資料はどこまで集めたらいいか?(時間や予算)
 ④資料をどのように集める?(デジタル化の方法、利用許可についても)
を学びました。

スライド4.JPG

ここがポイント:オリジナルテキスト

岐阜女子大学は専門資格「デジタルアーキビスト」発祥の地で、授業もオリジナルカリキュラムを構成しています。

そして長年のデジタルアーカイブ実績をもとに、オリジナルテキストもたくさん作成しています。
オリジナルテキスト・・・つまり岐阜女子大学でのみ入手可能ということです!

この授業で使っている「デジタルアーカイブの資料収集・撮影・記録の基礎」もそうです。
学生には事前に郵送済みですが、本学で作成=テキストデータを持っている ということで
グループウェア「サイボウズ」でPDFデータも渡すことができます。
つまり、大学が閉鎖になり、4月に大学へ一回も行っていなくても、第1回の授業からテキストを使った授業ができました。

手元で冊子のを見たり、iPadでフルカラーのデータを見たり、学生は思い思いに活用しています。

スライド8.JPG フルカラーの方が見やすい!

(4)例を紹介して学びを深めよう!

本学で行ってきたデジタルアーカイブを用いて、①~④について学びを深めていきます。
今日はデジタルアーカイブ専攻>デジタルアーカイブ・ラボ にある「長良川デジタル百科事典」を使いました。

スライド5.JPG スライド6.JPG

(5)質問タイム!

難しい内容だったので、質問を受け付けました。
「とりあえずは大丈夫」とのこと。
このあと実習を行うので、そこで具体的な疑問が出てくるでしょう。

スライド9.JPG


中編はここまで、後編は近日中にアップします。

次は実習に入ります!

遠隔授業を紹介します!「計画と資料の収集」前編

デジタルアーカイブ専攻では4月9日の前期開講日から遠隔授業がスタートし、
もう丸2週間が経過しました。学生もZOOMの授業にすっかり慣れた様子です。

本日(4月24日(金))の3限は、2年生用のデジタルアーカイブの必修科目「計画と資料の収集」の第3回の講義がありました。
その講義の流れをご紹介!

「計画と資料の収集」ってどんな授業?

「計画と資料の収集」は専門資格「デジタルアーキビスト」を取得するために必ず単位を取らないといけない授業です。
デジタルアーカイブは、記録→保存→活用→評価→(最初に戻る)を行いますが、この授業では「記録」するのに必要な「資料収集のための計画を立てること」と「資料の収集方法(デジタル化)」の習得を目標としています。
デジタルアーカイブの出発点にあたる、とっても大切な授業です!

(1)授業開始!まずは出席確認

先生の点呼のもと、学生はマイクで答えます。
学生は、スマホやiPad等のタブレット端末、ノートPCでZOOMに接続しています。

スライド2.JPG

(2)先週の授業内容と課題を振り返ります

先週は、デジタルアーカイブに必要な撮影方法を学びました。
先週の課題は、いろんな対象物に対してどんな撮影方法が適しているのか、何に注意すべきかをまとめて提出です。
課題はGoogleフォームで提出しています。Googleフォームを画面共有してみんなの課題の内容を確認します。

みんながどのようにまとめたのか、何を注意点として書いているのか、
自分とは違う意見を見れるのは、とても参考になります。

Webで課題を提出して終わりではなく、課題に対しての評価を学生に伝えるなど、遠隔授業になっても双方向型の学修になるよう心掛けています。

スライド3.JPG


とても長くなりましたので、続きは近日中にアップします。

次は、(3)振り返りが終わり、本日の内容に突入! です。