デジタルアーカイブ専攻

授業レポート

データサイエンス+αも学べますーVol.1

DX時代の今、データサイエンスの知識やパソコンスキル、情報活用スキルが必要となりますが、これらを持った就活生・社会人はまだ少ないです。
デジタルアーカイブ専攻ではこれらを、
  数学や理科が苦手な学生にも分かりやすい授業内容デジタルアーキビスト
で身につけることができ、就職では有利に、そして企業などで働くときもデータ活用に長けた人材になれます。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?

カメラ付き自販機を知っていますか?
顔認識からオススメ商品を表示しつつ、購入者の性別や年代、購入商品などの情報を自動的に収集します。
このように情報を自動的に大量に蓄積したデジタルデータを活用して、企業や社会の発展につなげる試みのことを示します。

データサイエンスとは?

大量に蓄積したデジタルデータを数学や統計、プログラミングなどで分析し、得られた結果を有益に活用することです。
例えば、あるカメラ付き自販機のデータを解析した結果、女性による購入が有意に多いことが示されたとします。
「女性が好む商品を多めに陳列した方が良い」ことがわかり、商品内容を見直しし、売り上げUPすることができます。

データサイエンス関連の授業「統計分析入門」を紹介!

確率や統計は、身の回りにたくさん存在しています。
確率・統計がないと、世の中がまわらなくなるくらい、重要なものです。
数学が苦手でも確率・統計は避けられません。
そこで「数学・計算が本当にだめなんです」な学生でも、確率や統計を理解して活用できるように工夫した授業を行っています。
今回は、その導入部分(確率の理解)を紹介します。

この授業を履修している学生で誕生日が同じになる確率は!?

1年は365日なので、誕生日は365パターンあります。
クラスの中で誕生日が同じ人を見つけたとき、珍しい!うれしい!という気持ちになりますね。
でも実はクラスの中で誕生日が同じになる確率は高く、40人クラスだと89%になります。

では受講生37人だったら何パーセントになるか、考え方・計算方法を説明してExcelを使って求めてみます。
結果は、85%でした。なかなかの高さです。

それでは実際はどうなのか、Googleフォームでアンケートページを作り、受講生の誕生日を調べました。
ドキドキしながら学生が誕生日を入力した結果、誕生日が同じの学生は・・・・・0人でした

これまでに5回ほど同じ調査をしているのですが、誕生日被りが0人は今年度初でした・・・。
でも確かに85%なので、5回中4回は誕生日被りが発生し、1回が発生しなかったという結果も納得できるもので、学生も「確かに(頷く)」と納得した様子でした。

統計もイラストを用いて分かりやすく説明します。
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ただ教科書を読んで、計算式を暗記して、統計処理ソフトの使い方を覚える という授業では、社会で活用できるまでの知識や技術を身につけることはできません。
身近なモノ・コトを使って実際に調べて体験することで、データサイエンスに必要な統計処理能力を身につけていきます。

特別プロジェクト 後半に突入!

後期の特別プロジェクトでは、10月・11月と岐阜のステキなところを紹介するページ「岐阜で1日楽しもう」の取材を、1・2年生の混合チームで行いました。

詳しくはこちら。特別プロジェクトの活動スタート!

後期の後半になり、1年生、2年生が分かれて活動します。

2年生:岐阜で1日楽しもう Webページ制作

2年生は10月・11月で収集した情報や画像、動画を使って、Webページ制作に入りました。
すでに「岐阜で1日楽しもう」のページはありますが、こちらに記事を追加していきます。
Wordpressを使って、Webページを作り上げていきます。

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公開は2月頃を予定しています。お楽しみに!

1年生:カメラ講座の準備

1年生は、カメラ講座の準備を行っています。
新2年生によるカメラ講座にて、新1年生にカメラの知識や技術を教えます。
今年度前期にカメラ講座を受けて、
・どう思ったのか
・どうしたらもっと良くなると思ったのか
・どのように説明したら伝わるのか
・どんな演習にすると身に付きやすいのか
など、思い出しながら先輩の講座の改善を行っています。

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デジタル一眼レフカメラを使いながら、「あれ?思ったように撮影できない」「先輩はこの写真をどう撮影したの?」と先輩の苦労・工夫に気づいているようでした。
前期に参加したカメラ講座を振り返ることで、復習もしていきます。

新1年生のみなさん、お楽しみに!

ドローン体験実習(有資格者3・4年も補助で参加)

本学では、身近になりつつあるドローンの操縦体験を、1年生必修科目である「自己表現Ⅱ-DA-」の授業内で実施しています。
岐阜女子大学に通う全ての学生がドローン体験実習に参加します。

2021年度には、ドローン運用促進のために航空法が改正されました。
これまで操縦等は民間の資格でしたが、2022年度には国の操縦ライセンスとなる予定です。
そこで授業では、最新の法改正や動向に合わせて、「空の産業革命に向けたロードマップ2021」に基づいた講義を行っています。
ドローン体験実習では、基本技能を中心に応用的な技能も体験します。

今年度のドローン体験実習には、岐阜女子大学ドローンカレッジにてドローンの資格を取得したデジタルアーカイブ専攻の3・4年生が授業の補助に入りました。

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デジタルアーカイブ専攻の4年生が、飛行方法を説明している様子です。


デジタルアーカイブ専攻の1年生がドローン実習を体験した様子を報告します。
当日はドローンの資格を持った3年生1名、4年制3名がドローン実習の補助に入りました。
基本の模範飛行を見せた後、各グループについて、操作方法や安全に飛行できているかのサポートを行いました。

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模範飛行を行う様子

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飛行準備についてアドバイスをする様子


ドローン体験実習に参加した1年生に感想を聞きました。
・ドローンがあれば、建物など大きいものでもいろんな角度から写真・動画で撮影できるので、いろんなことに活用できそうと思った。
・高い山の上など人がなかなか行けない場所でも、ドローンがあれば簡単に撮影できると思う。
・コロナ禍で旅行に行きにくくなったので海外の風景を撮影したり、足の不自由な人の代わりに登山の過程を撮影したりして、旅行気分を味わえるような活用もできると思った。

1年生へのアンケートでも、半分以上が「ドローンの資格を取りたい、取ろうかなと考えている」と答えました。
ドローンはいろんな職種でも注目されているため、ドローンの資格を持っていると就活で役立ちます!

コロナ禍での博物館館園実習

博物館の専門職員である学芸員資格の学びの中には、学芸員が携わる実践的な内容について実習する「博物館実習」という科目があります。

「博物館実習」は、
学内で博物館に関する様々な実習を行う【学内実習】
来館者は入ることのできないエリアなども含め、博物館を見学する【見学実習】
博物館に実習生として受け入れていただき、数日間実習を行う【館園実習】
の3分野の実習を行いますが、昨年度より、新型コロナウィルス感染症の影響で、博物館も閉館などが相次ぎ、館園実習の実施が困難な状況にあります。

しかし、学生たちの実習先博物館のみなさまのご協力により、今年度、14か所の博物館で実習受け入れをしていただきました。本当にありがとうございます。

大学でも、多大なるご配慮をいただいた実習先博物館へお願いするばかりではなく、緊急事態宣言発令により、実習期間を短縮せざるを得なくなった学生の大学での代替実習等を日々実施しています。

学内デジタルミュージアムのパンフレットを作成し、来館者用の資料配布ラックに置いたり、博物館の展示図録や所蔵資料データベース等で必要になるストロボ撮影を行ったり、本のしくみを学ぶ一環で、角背上製本を作成したり・・・

コロナ禍の博物館館園実習も、順調に進めています。

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作成したパンフレットをラック等へ

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ストロボライトを調整し、はく製を撮影

図書館活動演習③装備と展示

「図書館活動演習」を大学附属図書館で行い、授業で学んだ知識の再確認と技術の定着を目指しています。
今年度前期の最後の活動報告「装備と展示」を行いました。

装備

装備では、新しく図書館で受け入れた雑誌や図書を書架に出せるよう、カバーを固定し、持ち出し防止の措置をし、蔵書印を押し、背ラベルを貼ります。
上級生は昨年度も同じ作業をしていますが、下級生は初めての作業で自信がなさそうでした。
図書館員の方にデモンストレーションをしてもらい、作業のコツを教えてもらって作業に取り掛かりました。

役割分担をして、グループみんなで雑誌や図書を棚に並べられるよう装備していました。
それぞれの役割を一人の人がすべて行えるよう、グループ内で自主的に役割を変わりながら作業をしていました。

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参加した学生からは
・多くの利用者が長く大切に図書を利用していけるよう、丁寧な作業を心掛けることができました。
・図書館の本は購入したものをすぐに棚に並べるのではなく、きちんと管理しみんなで利用できるようにいろいろな作業があることを知りました。
・自分が普段手に取らないような資料も作業の中で目にし、いろいろな資料が図書館にあることに興味を持ちました。
の感想がありました。

図書館ではみんなで資料を使えるよう、装備してから棚に並べているということを知り、具体的な方法やコツについて学べたのではないかと思います。

展示

図書を並べ、POPをつけ、展示案内のちらしを配布できるように用意します。
グループで1テーマ、1テーブルに飾り付ける予定です。
テーマの決定→展示本の決定→POPの作成→ちらしの作成→展示という一連の流れを数回にわたって行います。

POP作成では切り紙をしたり、文字のレタリングをしたり、その本の魅力が伝わるような工夫をしていました。
一人ずつPOPを作成しますが、グループ内で雰囲気を統一していたり、わきあいあいと楽しそうに作っていました。

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参加した学生からは
・POP作りは初めてで、自分が伝えたい本の魅力を小さいPOPに収めるのは難しかったのですが、楽しく作ることができました。
・展示をするときにはPOPが本を借りるときの邪魔になったり、展示本が見えなくならないように気を付けました。
・他の学生の展示を見ると、折り紙で花を折ったり、画用紙に絵を描いたり、布をしいたり、リボンをつけてみたりいろいろな装飾がありました。グループごとに特徴があり、それぞれに違った良さがあり、展示ではさまざまな工夫ができることを知りました。
・POPを見ると「読みたい!」と思えるようなものばかりで、POPの効果について実感しました。私も読んでみようと思います!
の感想がありました。

書架にあるだけでは手に取られる機会が少ない図書でも、テーマ展示をすることによって図書館に来た人にこんな本もあるんだ!と気づかせることができるということ、読みたいと思ってもらえるような展示のテーマやPOPについて考えることができたのではないかと思います。


8月1日のオープンキャンパスは、実は
○ミニイベント・・・オリジナル和装本を作ろう
○体験授業・・・illustratorでオリジナルブックカバーを作ろう
○午後の事前講習会・・・図書館司書に必要な知識を学ぶ
と、本一色な一日となっています。

ぜひご参加ください。!