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農業研究会活動

農業研究会の持つ「教育力」

2018年3月から始まった農業研究会の活動。収穫することができた稲や野菜もありましたが、うまく育たなかった野菜もありました。しかし、その失敗の中で、どうしてダメだったのか何がいけなかったのかを実感を伴って学ぶことができました。

収穫が終わり、収穫祭が終わり、農業研究会の活動は終わりのように見えますが、ここからがスタートです。

 今回は、1年間この土地で学ばせてもらった感謝の気持ちと、来年度より良い学びができるように、土づくりという作業を行いました。土づくりとは稲や野菜を育てたことによって栄養が失われてしまった土に稲わらや稲株を空気を入れながら耕すことによってバクテリアや細菌類が有機物である稲わらなどを分解し、無機物になることによってそれが肥料となり、土の栄養を蓄える次の活動につながるとても大切な作業です。

今年度は、「土」にこだわりを持って、活動を稲作活動では行ってきました。土を耕すところから、柔らかくしたり、混ぜたり、機械でできる所も手ですべて行い、土を育ててきました。そこから学んだこととして、時間をかけていけば、たとえ手で行ったとしても、最低限のものはできます。しかし、土のことを良く知って、試行錯誤しながら行っていかないとより良いものはできないと思いました。対象を知って対象に合わせた世話をする大切さを学びました。

1年生からは今回の活動を通して、慣れた手つきで土を鍬で耕す先輩の姿を見て、自分ももっとうまく使えるようになりたいという声や、来年度、田んぼで稲を育てるすべての作業に立ち会いたい、田植えの時に使う稲がどのように成長していくのかまでを観察したい、どうしてカス米(実がぎしっりと詰まっていないお米)が生まれてしまうのか、など来年度の活動に対して熱意のある声が聞こえてきて、とてもうれしく思いました。来年の活動がどうなるのか今から楽しみである共に、3年生として、この1年間経験してきたものを生かして、後輩の活動を全力で支えていきたいと思いました。

私がこの一年間で力を入れた活動は代掻きという作業です。代掻きという作業は、手で行うことが私たちにとって想像がつかない作業で、何が正解なのか、うまくいくのかなどたくさんの不安がありました。作業自体も長い時間下向きのしゃがめない体勢で活動をして体は限界でした。しかし、足で感じる土が柔らかくなる感覚やこの苦労が何か月先の収穫につながった喜びがありました。成功する確信がもてない中、だからこそ個人として・チームとして調べ、試行錯誤しながら活動し、努力し、対象に向き合うことができました。この活動経験から教育者として「やってみたい。でも自信がもてない」子どもの学び・成長のために背中を押してあげられる教師になりたいという教育観が芽生えています。

来年度、農業研究会の活動を行っていく後輩たちには、私たちが学んだことを土台とし、一人一人が活動の様々なところに価値や学びを見出し、皆で協力しながら、今年以上の学びの深い活動になることを願っています。

農業研究会 稲作会長 五十右

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【収穫祭】 私たちが愛情を込めて育てた農作物から伝えられること

 昨年までは、地域の子どもたちを招待していましたが、さぎ草祭の中で収穫祭を開催することで、地域外の県内の多くの子ども達に参加していただくことができました。今年の農業研究会では、失敗と成功を繰り返しながら、お米に加え、8種の野菜を育てました。収穫祭では、愛情を込めて育てた農作物を通して、私たちが学んだことを伝える機会となりました。

今年は楽しみながら野菜について学べる工夫を凝らした「体験ブース」を設けたり、郷土によって異なる餅のあんや薬味を調理し、お客さんみんなでついた餅にかけてふるまったり、さぎ草祭のテーマである「おもてなし」にちなんだ、様々なおもてなしができました。

今年の収穫祭も、学生間で協力し支え合い、学び合いながら取り組みました。各野菜グループで一年間育ててきた実体験から学んだこと、子どもたちに伝えたいことをまとめる過程では、様々な知識が得られ、学生間で共有することで、将来に活かせる学びを蓄えることができました。体験ブースを設け、農業という難しい内容を、子ども達に実感を伴って理解してもらうために、実物大の野菜や稲の苗を植える模擬体験などを考案しました。

文化財研究会から沖縄県出身の学生らによるエイサーの披露(ミルクムナリ:収穫に感謝する演舞)や体験を行うブースでは、さぎ草祭の野外ステージで披露すること以上に子どもたちに沖縄の文化に触れてもらいながら、収穫祭本来の「収穫できたことに感謝する」という精神を伝えることができました。実際に、このブースを見に来てくれた小学2年生の女の子は、学生たちの活気、親切さ、子どもの対する姿勢を見て、自分も将来は岐阜女子大学に入学したいと思ってくれたようで、とても嬉しい気持ちになりました。

将来教員を目指す者として、準備の段階から、子ども達の姿を想像しながら、様々な工夫を多く取り入れてきましたが、当日の会場の環境づくりでは、机の高さや掲示物の位置が大人目線になっており、子どもがじっくり学べる環境ではなかったという反省が残りました。今回の活動を通して、まだまだ子ども達の目線に立つということに思いが至らない力不足を感じました。

このようなことから、今年の収穫祭は、私たち学生にとって将来に活かせる学びがあり、さらに成長していくために身につけるべき必要な力が明確となりました。今後しばらくは大きな活動はありませんが、日々の学修を積み重ねて、将来に繋がる知識を蓄えていきます。

農業研究会・収穫祭幹部

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         <餅つきの様子>                           <エイサー体験の様子>

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       <生姜の植え方体験の様子>                 <スイカの重さと甘さの関係を考える体験の様子> 

身近にある道具を使って【脱穀と籾摺り】を実施!そして,収穫祭へ!

10月19日(金)
今回の農業研究会の活動では、機械を使わず全ての活動を手作業でやってきました。そこで,初等教育学専攻の1年生から3年生で、身近にある道具を使って【脱穀と籾摺り】を行いました。

脱穀...稲の穀粒を穂から取り外す作業
籾摺り...籾から籾殻を取り除いて玄米にする作業

将来自分たちが教員になったときに、インターネットや書籍の知識だけに頼るのではなく、身近にある道具で脱穀や籾摺りをする方法は何が良いのか実体験から得た知識で、子どもたちに伝えられるようにすることがねらいです。
機械でするとあっという間に終わる行程が、手作業で行うと2時間かけても僅かな玄米にすることしか出来ませんでした。普段私たちが口にしているお米は、ひと口を頬張るためにこれだけの時間がかかるのだと分かりました。活動中は何が最善の方法なのか試行錯誤して効率よく作業をするためのやりとりをする姿や、楽しく会話をする姿が見られました。

脱穀は、牛乳パック・割り箸・プラスチックの透明コップの3種類の脱穀方法を行いました。籾摺りでは、すり鉢に籾を入れボールやすりこぎ棒で籾殻をとりました。

<活動をした学生の感想>
・籾摺りがとても時間がかかり、大変でした。籾殻と玄米を摺って分けるときに、最初は上手く出来ませんでしたが活動をしていくうちに、摺る人と籾殻を分ける人に役割分担をして効率よく作業が出来るように工夫をすることができました。(学校教育2年 加藤 晴美)
・脱穀で3種類の方法を試しましたが、私は割り箸とコップがやりやすかったです。牛乳パックでは茎までとれてしまい、穀粒にすることが出来ませんでした。実体験を通して自分なりのやりやすい脱穀方法を見つけることが出来ました。(子ども発達 1年 金城詞音)

これまで行ってきたことを11/10(土)に収穫祭として,大学祭「さぎ草祭」の中で,ブースを設けて(体育館横)発表します。そして,収穫・籾摺りと脱穀をしたお米で餅つきもします!

農業研究会・広報

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大学の裏山は山の幸の宝庫

今日は、農業研究会で行っている畑作活動のグループである、しょうが班7名で校内にある山に自然薯を掘りに行きました。夏の猛暑と異常気象によって、5月から育ててきたしょうがが枯れてしまい消沈していた9月に、私達班は民俗学の先生と一緒に学内を探索して自然の恵みと猪の痕跡などを発見して、何を学べるのか考えました。そして庶務の長屋さんにまた協力してもらい、自然の強さを思い知った私たちは今日、自然薯を掘ることで、さらに自然の偉大さを感じることができた活動となりました。

朝7時から集まって、約1時間半かけて堀り、1年目のものから約3年目のものまでの自然薯を収穫することができました。自然薯の目印はハートの形をした葉っぱがたくさんついているつるです。周りの木や草に巻き付いてとても長く伸びていました。そのつるの周りの土を掘ってみると、石がたくさんありました。自然薯はその石を避けながら、くねくねと下に伸びていました。中には周りが大きな石たちで囲まれているものもあり、そのような窮屈な所でも成長しようと一生懸命伸びている様子も見ることができました。掘っていくうちにだんだん大きさが見えてきて、この自然薯がどこまで伸びているのか、どんな形をしているのかととてもわくわくしながら掘りました。自然薯自体を傷つけないように掘り方も試行錯誤し、収穫することができた時には、「自然の力でこの自然薯はここまで大きくなったのか。」と感動する場面もありました。しょうがの栽培では自然の力に及ばず、得られなかった達成感が自然薯を通して、自然の力の素晴らしさを感じつつ、達成感を得ることができました。

初等教育学専攻3年 朱里

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教員になるために必要な力を <稲刈り>を通して

農業研究会代表 初等教育学専攻3年

10月5日。雨が心配でしたが、皆の願いが通じたのか、天候にも恵まれ、初等の学生で稲刈りを行いました。

3月から、自分たちの手で耕運機を使わず、養分のある土を掘り起こし、その土を混ぜ、柔らかくする代掻きを行い、田植えをし、やっと収穫を迎えました。
今年は台風の影響もあり、何度も様子を見に行きました。しかし、台風が通り過ぎた後も、稲たちは倒れることなく、しっかりと根を張って立っていました。そんな姿に私達も頑張ろうと力をもらうこともありました。

今回のこの稲刈りはただ稲を刈るだけではなく、今の初等の課題でもある、「周りを見て動く」ということを1~3年生一人ひとりが意識して取り組みました。稲刈りでは、①稲を鎌で刈る②雑草を抜き整える③麻ひもで縛るなどの作業があります。その中で、自分の仕事に集中するだけでなく、今自分はどう動くべきなのか、自分には何ができるか。意識して動くようにしました。
自分達から効率の良い方法を提案して率先して動き指示を出す3年生、1年生が困っていると、さっと説明し、動く2年生。先輩の姿を見ながら必死に行動する1年生。それぞれの学年が、自分なりに自ら考え動き、他学年ともコミュニケーションをとりながら懸命に楽しく活動する姿が見られました。
農業研究会の活動も折り返し地点となりました。集大成に向けた、その残り半分のよいスタートとなる活動になったと感じています。こういった時間の経過が、将来教員として働くときに、児童一人ひとりを見て、全体の流れを良い方向に導くことのできる基礎の力になると確信を得ることができました。

他にも、一つ一つ手で稲を刈ることによって、収穫できる喜びや、お世話になった方々への感謝の気持ち、手で刈る大変さ、様々な生き物との出会い。この活動でしかできない経験をたくさんすることができたと思います。農業研究会の活動はまだまだ続きます!今回の反省を生かして次の大きなイベントである収穫祭に向けて取り組んでいきます。

初等教育学専攻1年

農業研究会の稲刈りを体験して、稲刈りの知識がついたのはもちろんですが、幹部方の行動、指示の出し方、表情からも学ぶことがとても多かったです。ここで、いろんなことを吸収していきたいです。今回学んだこと。

・機械を使わずに実際に稲刈りを体験することで、稲を倒す角度や鎌の使い方、麻紐で結ぶときの手の痛さが分かりました。

・周りを見て、必要な場所に自ら動いて行動する力がまだ自分には足りないと感じました。

・現場に出て、稲刈りをする際には、子供たちがただ楽しかったという思い出だけでなく、確かな知識を教員が伝えられるようにするためにも農業研究会の活動は必要だと思いました。

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                          <稲刈の様子>

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         <はざかけ>