学校教育専修

農業研究会活動

稲刈りの様子をドローンで撮影

稲刈りの様子をドローンで撮影し、子どもたちが視聴できる教材化を進めています。下のアイコンをクリックしていただくと動画が再生されます。

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私は農業研究会の広報を担当しています。先輩方にドローンの使い方を教えていただきながら、活動を撮影したり、稲が育つ過程の動画を作成したりしています。大学の授業では、日本人の価値観や文化に稲作が大きな影響を与えていることを学びました。西洋は軍隊の大きさで力を表しましたが、日本は米の取れ高で力を表しました。また、稲作を通して人との繋がり、収穫の喜び、生活できていることのありがたさを学びました。

私は中学校の先生を目指しています。農業研究会の活動で学んだことを活かして、子供たちの心に寄り添い、学ぶことの楽しさ、稲作と人々の関わり、文化への広がりを伝えられる教師になりたいです。

初等教育学専攻1年 野村美月(沼津西高校出身)

カメムシ撃退!農薬づくりに挑戦

稲の穂の一粒一粒に花が咲きました。すると、待ち構えていたように、カメムシがどこからか飛んで来ています。花の時期を狙って、米粒の柔らかいうちに、米粒から養分を吸いとっていく稲の害虫です。

カメムシに食われると、収穫したとき 米粒の1カ所が黒い斑点となっていて、そういう粒は選別しなくてはならないのです。農業研究会では、農薬を使わない米作りのため、カメムシ退治に悩まされてきました。先輩達がカメムシ退治の無農薬づくりを経験していて その製法を教えてくれたので挑戦しました。

9月4日 朝から、正午まで...

とにかく、臭い匂いを出すカメムシには、それ以上の臭い匂いを散布する、その液体づくりです。

私たちが食べている臭い匂いのするもの、ニンニク、ショウガ、ニラ、唐辛子、酢、コーヒー、衣服にも、悪臭が・・・・でした。

 

さて、効き目はどうであったか?。 また 次回に報告しますから・・・。

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春の恵の雨を逃さない。畑作活動

みなさんは「穀雨」という言葉を聞いたことがありますか?恥ずかしながら、私は今年初めて農業研究会をきっかけに意識しました。百穀を潤す春の恵みの雨のことを「百穀春雨」と呼びます。確かに天気予報を確認すると、ゴールデンウィークに向けて、雨→高温の晴れ→雨→高温の晴れ...が続きます。

私たちはゴールデンウィーク明けに野菜の苗植えを計画していたので、用務員の長屋さんから教えていただかなければ、絶好の成長のタイミングを逃してしまうところでした。私たちの都合ではなく、天候や気温を見て作物と向き合う姿勢作りは、教師となって欠かせない姿勢だと先輩方が毎回話をしてくださいます。急遽活動を変更でき良かったと思う一方で、まだまだ甘いことを痛感しました。

学校教育専修2年 篠原萌花(富士宮西高校出身)

LINE_ALBUM_2022424 苗植え(かぼちゃ、さつまいも、枝豆)_220426.jpg

いもち病に負けなかった稲 ~心から収穫の感謝をかみしめた稲刈り~

今年は浸種・播種からほぼ全ての行程に関わることができ、稲への思い入れが一段と増した稲作となりました。あんなに小さかった稲たちが悪天候や病気に耐え抜き、今日の収穫を迎えられるまで大きく育ったことが本当に嬉しく、ここまでみんなと頑張ってこれたことが誇りに思います。
また、農研の活動を通して得た知識や技能を小学校の体験実習の場で活かせたことがなによりも嬉しく、農研に入って本当に良かったなと改めて思った一年でもあります。

稲と全力で向き合えたのは幹部の二人やみんな、先生方のおかげです。このような機会をくださったこと本当に感謝しています。

学校教育専修2年 當銘さくら

今まで農研のメンバーで毎日水管理をしてきましたが、稲刈りは一瞬で、去年よりも稲の面積は増えたものの、それでも30分程度で終わってしまったので稲の収穫は楽しい反面、少し悲しい気持ちもありました。そして、去年よりも1束の量が少ないかな?とも感じました。
去年は一粒一粒が小さいということが課題だったと思うので、今回のお米は脱穀してどうなるかが気になります。

また、今年も無事に稲を収穫できたことを本当に嬉しく思います。私は健康栄養学科の学生として、普段調理している食材がどのように成長し、自分のもとに届いているかを考えるきっかけとなりました。自分が管理栄養士になったとき、調理したものを利用者さんに美味しく食べてもらうことは、その利用者さんのためだけではなく、今まで頑張って成長してきた食材や生産者の努力に報いることでもあるのだなと思いました。
今回の活動は沢山の人のおかげでできたことだと思います。特に、鈴木先生、幹部の細江さん、堀田さん、貴重な体験をさせていただき、ありがとうございました!

健康栄養学科2年 在原まりあ

だんだん自分でコツを掴んで稲を綺麗に早く刈れるようになりました。束にするのも最初は量が分からなくて難しかったけれど感覚が掴めるようになってきて後半はすごく効率的にできたと思います!とても暑い中疲れたけどとても貴重な体験になったので、実習で話せるようにずっと心に閉まっておきたいです。
これまで田んぼの当番になるたびに稲がどんどん成長して、目でぱっと見ただけで分かるくらい色や長さがどんどん変わっていて本当に嬉しく感じました。毎日大変な中で、先輩方のたくさんの見えない苦労がありできた体験だと思うので、来年は1年生に教える立場として先輩方のように「影の努力ができる人」になりたいと改めて感じました。

学校教育専修1年 久々江梨奈

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9月に発病を確認したいもち病でしたが、無事、治療薬の散布もせず、先輩方が貫いてきた無農薬手作業で乗り越えることができました。稲の生命力と丁寧な観察管理の大切さに気付けた一年となりました。今後は、落ち葉や牛糞などの有機肥料で土壌の力を高めていきたいと思っています。

幹部

いもち病 記録2

いもち病を発見して5日目、急遽現状報告会と勉強会を開催しました。日曜日にも関わらず、12人が対面参加・12人が地元静岡や新潟からZoomで参加しました。

1.治療薬散布の検討
早朝に、お世話になっている農家の方が様子を見てくださり、いもち病の症状は軽いことを教えてくださいました。そこで学生間で相談をし、農薬の散布はしないこと・先輩方が守ってきた無農薬農法を貫くことを決断しました。

2.いもち病発病対策のために
きちんと間隔をあけて田植えをすること・余った苗を余分に植えてしまわないこと・水田内外の雑草管理を徹底することを共有しました。

3.稲作活動を教育活動と重ねると
現在、教育実習中の先輩から『学校現場では、落ち着きのない⼦やよく反応してくる⼦などの"⽬⽴つ⼦"を中⼼に⾒てしまい、その他の⼤⼈しい⼦まで⽬が⾏き届かないことがある。今回のいもち病の件でも、良く育っている上に雑草で⾒えなかった後ろの部分の稲がやられてしまっていた。天候も病気雑草も、人間がコントロールすることはできない。教師が子どもの性格や行動をコントロールできないのと同じである。私たちが環境を整え育てていく営みは稲作活動も教育活動も同じである。』と話をしてくださり、とても勉強になりました。

4.幹部が感じたこと
今回、⾬や雑草の管理不⾜からいもち病は発⽣してしまいましたが、これは無農薬だからこその結果でもあると私は考えました。
収穫前の⼤学周辺の⽥んぼでミステリーサークルのような円=いもち病にやられた稲がありました。このことから、農業のプロでもいもち病にやられてしまうことが分かります。それほど強い病気であるため、プロの⽅たちは農薬を使って効率的に対策を⾏うのですが、私たちは手作業・無農薬で挑み、これからも挑み続けていきます。
この取り組みは美味しい⽶にするためだけでなく、⽇本⼈がこれまで⾏ってきた八十八の手間がある本来の稲作の在り方を学び、伝えていくことにも繋がります。⼈の⼿で病気や⾍から守るため、今後も知識を身に付けていきたいです。

5.おわりに
参加した学生は「治療薬に頼らないと判断した先輩方から、稲作に対する意思の強さを感じた」「先輩方を支えよう!と張り切っていたが、甘いことが分かった。自分が育てるんだ!という関わり方をしていきたい」「はじめて病気のことを知った。知識不足を反省した。今後の勉強会も参加したい」という意見がありました。薬を散布しないからこそ、今後も気を引き締めて稲と向き合っていきます。
稲が全滅してしまうことも視野に入れ、今後じゃがいもの栽培も並行して行っていきます。

農業研究会幹部2年

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今後の予定
・毎日朝晩の観察方法の改善
・除草活動
・じゃがいも栽培準備
・文化祭展示企画「稲の育ちといもち病」の準備