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さまざまな世代から親しまれている「ひんここ祭」

11月23日(金)
 初等教育学専攻の学生が多く所属する文化財研究会で、美濃市大矢田の大矢田神社で行われた「ひんここ祭」に訪れました。
このお祭りは室町時代から500年続く五穀豊穣を祈る人形劇で、国選択無形民俗文化財にも指定され、1年に2回(春の神事と秋の祭事)行われています。この町の9自治体の方々と大矢田ひんここ保存会の方々で運営されています。

 私たち文化財研究会は、春にも訪れていますが、今回訪れた、秋の「ひんここ祭」は春のお祭りの見どころを短い時間で、より分かりやすく伝えているのを感じました。秋になると、市外、県外そして国外の多くの観光客が大矢田神社のもみじ谷に訪れ、紅葉を楽しんでいることから、「ひんここ祭」には、そのような方々に、一緒のこの地域ならではの祭事に触れて欲しいという保存会の方々の願いが込められています。

 そして、毎年行われる度に、さまざまな世代で運営されている保存会の方々で、祭事後の食事会を通して、その年の運営を振り返って意見交流をし、次の世代へと繋げていっているそうです。
また、当日訪れていた地元の小学校に通う5年生の男の子に声をかけてみると、小学校でも「子どもひんここ」という形で、運動会の時の全校でひんここの人形劇が行われていることを知りました。そして、「物心がついた頃から『ひんここ祭』があって、自分も大きくなったらお父さんのように『ひんここ祭』に関わりたい。そして、もっと『ひんここ祭』のことをたくさんの人に知ってほしいし、これからも続けていきたい。」と話してくれました。

 日本全国に伝統文化や祭事がありますが、一年を通して「ひんここ祭」に訪れて、現在、自治体や保存会で「ひんここ祭」を守る人たちは次の世代へ引き継いでいこうと、そして子どもたちはその大人の姿を見て、次は自分が引き継いでいこうとする一つの地域の中で、幅広い世代の人たちの地域愛を感じました。現在、文化財研究会は自分の地元の文化財を研究しており、研究のまとめとしては、子どもたちに伝え、伝統を引き継ぐ心を育めるようなものにまとめていきたいと考えています。今回の活動を通して、実際に地域に親しまれている文化財に触れ、地域と文化財の関係性を学びました。この経験を将来に教職でいかせるよう、今後の研究に励んでいきます。


文化財研究会会長 川瀬 朱里

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祭事後の人形体験.jpg