教員情報

学部・学科文化創造学部 文化創造学科(Faculty of Cultural Development)
職種講師 【修士】
氏名(カナ)カトウ マユミ
氏名(漢字)加藤 真由美

研究分野(field of study)

デジタルアーカイブ
教材開発

研究テーマ(Research theme)

デジタルアーカイブの利用における資料の提供方法について、特に、単体保存、集合保存、構成保存など、それぞれの方法の特性や適正を活かした資料構成の検討・研究を行っている。

研究実績一覧(Research Publications)

論文・資料作品等(Papers Material works)

表題単・共著刊行概要(共著者名)関連授業科目
印刷メディアとデジタルアーカイブの連携による教材開発の課題 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.16-1,(平成26年5月),p.9-20 (担当:撮影記録、データ処理とコンテンツの作成)修学旅行のテキストはこれまで印刷物の利用が一般的であった。二次元コードによる印刷物とデジタルアーカイ ブの連携の実施により,修学旅行中だけでなく,事前指導や事後指導にも多様な資料の利用が可能になった。それらを実施したテキストは3年間で約3万名の高 校生に利用された。沖縄の歴史,生活文化,伝統文化,自然,産業などの情報を,高校生が印刷メディアとタブレットPCやスマートフォンなどの各種端末の両 方で利用できるように構成した。また,修学旅行に行った高校生による新しいデジタルアーカイブの作成・提供もされはじめ,学習者参加方式の教材へと発展の 可能性も出てきた。 (共著者:加治工尚子・林知代)
デジタルアーカイブの保存の資料構成とその特性について~単体保存・集合保存・構成保存の利用の流れ~ 単著 日本教育情報学会第29年会誌,(平成25年11月),p.490-491 (担当:撮影記録・データ処理とコンテンツの作成)『デジタルアーカイブ入門』(2012.12)では記録形式の保存として単体保存,集合保存,構成保存の3 つの保存様式が提案されているが,それら3 つの保存様式のデータ構成や特性,利用から保存方法の検討がなされていないことから,本報告では,主にデータ構成と利用の観点から考察し,今後の保存につ いて,その特性と共通化の検討を報告する。
学習プリントの構成と(担当) 作成全県での流通利用について 共著 日本教育情報学会第29年会誌,(平成25年11月),p.262-265 (担当:コンテンツの作成)沖縄県の小学校を対象として,基礎的な言語や基礎知識などの習得および学力向上を目指して毎日学習プリントを配布する試みが行われ ようと している。沖縄県は離島も多く,また各学校や児童の実態も多様である。そのため,教材の内容構成や流通については,実態を加味した内容と利用促進のための 構成を考える必要があるものと思われる。(共著者:佐藤正明・長尾順子 ほか)
沖縄地域文化資料のデジタルアーカイブ管理システムの開発―学習プリントとデジタルアーカイブ管理システムとの連携― 共著 日本教育情報学会第29年会誌,(平成25年11月),p.194-197 本学では,本年度文部科学省から「教員の資質向上に係る先導的と仕組み支援事業」の委託を受け,「教育委員会等との連携による教員の実践的資質向 上システムの構築」として沖縄県教育委員会と連携し教員の実践的資質能力向上システムの構築を進めている。この実践的資質能力向上システムにおいて,操作 言語に関する能力を高めるための学習プリント等,教材の流通・提供として沖縄地域文化資料デジタルアーカイブ管理システムについて開発したので報告する。 (共著者:久世均・新垣英司 ほか)
沖縄修学旅行のための教材の方向性, 共著 日本教育情報学会第29年会誌,(平成25年11月),p.186-189 (担当:撮影記録・データ処理とコンテンツの作成)修学旅行における学習において,[実物・体験][印刷メディア][デジタルメディア][通信メディア]の4 つのメディアを取り入れて学習環境の充 実を図ることにより学習効果を向上させることを目標に沖縄への学習状況と教材とメディアの利用について,沖縄修学旅行担当の高校生を対象に調査を実施したので報告する。(共著者:林知代・加治工尚子)
デジタルアーカイブの利用を支援するインターフェイスの課題 共著 日本教育情報学会第29年会誌,(平成25年11月),p.146-149 (担当:撮影記録・データ処理)デジタルアーカイブの開発は,各分野で進められており,その有効な利お湯が課題になってきた。そこで,デジタルアーカイブの利用を支援するための 手法について,岐阜女子大学のデジタルアーカイブ研究における,これまでの多様な実践例からその方向性を検討し,報告する。(共著者:谷里佐・井上透)
デジタルアーカイブの保存・提示における資料データ構成と情報構成~単体保存・集合保存・構成保存のプレゼンテーションへの利用~ 単著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.15-3,(平成25年4月),p.33-44 (担当:撮影記録・データ処理とコンテンツの作成)デジタルアーカイブの記録方法や提示方法などの発展により多様な利用が進みだし、新たな保存方法の試行研究 も行われているが、これまで『デジタルアーカイブ入門』(日本アーカイブ協会2012.12)であげられている3つの保存の記録形式についてそれぞれの特 性と適正、利用などの検討がなされていないため、本報告ではいくつか例をあげて、それらの記録形式のデータ構成からについて再検討したので報告する。
毎日の学習プリント(小学校2年生~6年生)の流通利用のための保管の構成 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.15-2,(平成25年4月),p.41-48 (担当:データ処理、コンテンツの作成)毎日の学習プリントは、これまで印刷物での流通・提供が主であったが、地域や学校間を基盤にした教育を進めるため、地 域で共同開発した教材を地域内の学校で選択し利用できるシステムの構築が望まれていることから、今回開発した「毎日の学習プリント」(小学校2年生~6年 生)の各学年約200回の年間資料の構成方法について研究を進めた。
(共著者:加治工尚子・田中恵梨)
書に関する新しい教材・表現の課題について~デジタルアーカイブ,タブレット端末を用いて~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.15-1,(平成25年4月),p.42-14 (担当:撮影記録・データ処理)書の表現としても新しい教材化が可能な教育環境が進みはじめ,そこが書写・書道教育として今後の課題である。そこで,今回,新しい書の表現方法として,紙と筆による書の形式を重視した方法と教材コンテンツとして構成する二つの方法について,その適否・問題点について検討を行い考察したので報告する。
(共著者:野村聡子・中根海童 ほか)
デジタルアーカイブを用いた教材開発の方法 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.14-6,(平成25年1月),p.59-84 (担当:資料データの集計、基礎調査のデータ処理)教材開発は,博物館,図書館等の提示利用と違い,一連の教育目的を持った学習指導の体系の中に位置づけられている。このため,デジタルアーカイブを利用した教材開発では,資料の収集から提示まで,教育目標に配慮した実践研究が必要となる。そこで,本研究では, 岐阜女子大学が2004年から研究を進めてきたデジタルアーカイブシステムをもとに教材開発の方法を示す。
(共著者:加治工尚子・又吉斎 ほか)
デジタル・アーカイブ沖縄(地域資料)おぅらいの小学用教材化について(1) 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.14-5,(平成24年9月),p.43-46 (担当:撮影記録・データ処理、コンテンツの作成)沖縄は東南アジアと多くの文化の交流であり,これらのデータを沖縄カリキュラム
開発研究会・岐阜女子大学沖縄サテライト校・沖縄女子短期大学生で収集・作成した「沖縄修学旅行おぅらい」は全国の高校生が利用している。これを県内の小学生の地域教材として開発し,教師の利用および学習の理解の状況を調査し,実物・体験,印刷メディア,デジタルメディア,通信メディアで構成した。
(共著者:長尾順子・森本雅人 ほか)
沖縄修学旅行おぅらいの利用結果とその問題~3か月で1万5千人の高校生が利用~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.14-5(平成24年9月),p.35-38 (担当:撮影記録・データ処理、コンテンツの作成)「沖縄修学旅行おぅらい」は全国の高校で利用されており,その利用報告からテキストとwebが修学旅行という体験活動に有効であると教師が捉えていることがわかった。また別の調査から沖縄に行ったことがある学生の沖縄への理解は旅行で触れやすい分野のみであった。そこで修学旅行のための教材作成の方向性とデジタル・アーカイブズの教材への利用の可能性について検討した。
(共著者:林知代・佐藤正明)
二次元コードで調べる沖縄修学旅行おぅらいのデジタルアーカイブの構成~高校生の事前,旅行事後での利用~ 共著 日本教育情報学会第28年会誌,(平成24年8月),p.194-197 (担当:撮影記録・データ処理とコンテンツの作成等のまとめ)平成23年度試行的に刊行した沖縄修学旅行の教材テキスト「沖縄修学旅行おぅらい」を今年度増版するにあたり,昨年度利用された高等学校の先生,生徒からのいつかの改善点を取り入れた。中でも重要な課題の1つであった印刷メディアと通信メディアとの連携について,二次元コードを追付することにより総合的な活用を可能にしたので報告する。
(共著者:林知代・田中恵梨 ほか)
デジタル・アーカイブ『沖縄修学旅行おぅらい』 ~沖縄地域文化の高校生用教材~ 共著 沖縄カリキュラム開発研究Vol.1 No.1,(平成23年9月),p.59-67 沖縄のデジタル・アーカイブは、岐阜女子大学沖縄サテライト校を中心に約1万数千件の素材の収集が進み、多様な活用が可能になってきた。その利用の1つとして、毎年多くの高校生が修学旅行で沖縄を訪れているが、各都道府県の高校で沖縄県について学習する資料が少なく、困っている状況がある。そこで、岐阜女子 大学沖縄サテライト校のデジタル・アーカイブを利用して、高校生のための『沖縄修学旅行おぅらい』を刊行し、全国への提供を始めた。この構成について、高校生の各種学習の観点から検討した。
(共著者:長尾順子・加治工尚子・林真子・新垣英司)
授業・教材の改善のための授業結果のデジタル・アーカイブを用いた保管~計画・実践・評価・改善のための指導案・教材・評価結果等の記録~ 共著 沖縄カリキュラム開発研究Vol.1 No.1,(平成23年9月),p.23-27 新しい教育課程の実施にともない、教育基本法の改正で、伝統、文化などの新しい教材の収集・開発・授業実践が必要になってきた。さらに、これらの授業の結果を評価し、その改善が進めようとされ、教育でもPDCAサイクルの研究が要求されだした。このため、今回素材の収集から結果・実施・評価・改善の1つのサ イクルで授業研究に必要な資料を保管するデジタル・アーカイブを構成した。そこで、本研究では授業結果について、教師の利用が簡単な保管方法について開発 した。(共著者:大浜覚・津嘉山博好・稲福純夫・上運天洋子・久世均)
伝統文化素材と授業結果の保管方法の研究(1)~素材の収集から計画・実施・評価・改善資料のデジタル・アーカイブ~ 共著 沖縄カリキュラム開発研究Vol.1 No.1,(平成23年9月),p.15-22 学校教育で伝統文化関連の授業は、実践経験が少なく、素材の収集から授業の計画、実施、反省資料、記録を保管し、継続的に改善し教育実践の向上を図る必要がある。そこで、地域の伝統文化の素材を収集し、教員が教材開発に利用できる地域の伝統文化のデジタル・アーカイブを構成した。このデジタル・アーカイブ は、素材を提供し実施評価した授業結果(学習指導計画・評価・教材等)を記録し、改善支援が出来る構成とした。
(共著者:長尾順子・新垣さき・大城しずか・新垣英司・三宅茜巳)
デジタル・アーカイブ「沖縄修学旅行おぅらい」の開発課題 日本教育情報学会第27年会誌,(平成23年8月),p.246-249 沖縄のデジタル・アーカイブは、岐阜女子大学沖縄サテライト校を中心に約1万数千件の素材の収集が進み、多様な活用が可能になってきた。その利用の1つとし て、沖縄県へは多くの高校生が修学旅行で訪れ、多くの県の高校で沖縄の学習資料がなく、困っている現状がある。このため、岐阜女子大学沖縄サテライト校の デジタル・アーカイブを用いて、高校生用の「沖縄修学旅行おぃらい」を開発し、全国への提供を始めた。この構成について、高校生の各種学習の観点から検討 した。
(共著者:長尾順子・加治工尚子・新垣英司)
図書館司書のためのデジタル・アーカイブ講座のカリキュラムの開発~地域文化資料の教材管理を目的として~ 共著 日本教育情報学会第27年会誌,(平成23年8月),p.110-113 地 域の図書館は、地域文化資料のデジタル・アーカイブ化とその保存・流通をし、教育等への提供とMALの方向付けが1つの課題となってきている。このため、 デジタル・アーカイブ講座に図書館司書の受講生が多くなり、これらに対処できる司書を対象にしたデジタル・アーキビスト教育のカリキュラムを構成した。 (共著者:佐藤正明)
デジタル・アーカイブの利用実践 高校生・教員のための"沖縄修学旅行おぅらい" 共著 デジタル・アーカイブの新しい方向を求めて~大学院教育のためのデジタル・アーカイブ速報集~(2010.4~2011.1)
,(平成23年1月),p.65-68
岐 阜女子大学では、デジタル・アーカイブの利用例として多くの沖縄の方々の協力を得、撮影・収集した約1万点の沖縄の映像の中から「修学旅行の事前・事後学 習用の資料」を作成する。歴史・戦争、伝統文化、生活文化(衣食住)、自然などそれぞれの視点から学習できるようにし、デジタル・アーカイブはインター ネットを利用して高校生がさらに深く、また興味をもって学ぶことができるよう資料を提供できるよう検討する。
(共著者:後藤忠彦)
教育実践資料の長期保存と行動分析に必要なデジタル・アーカイブの構成~親子による「共同作業」活動研究の基礎資料,実践データ,活動分析の保管~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.12-4,(平成23年1月),p.87-97 「動 く紙おもちゃ作り」のデジタル・アーカイブを構成し、親子の作業のステップを5秒感覚でカテゴリーを用いてコード化し、一連の親子の動作(相互関係)の原 記録を作成し、親子の相互関係の分析の基礎資料の作成方法を構成した。これを用いてデジタル・アーカイブによる指導のプロセスと、親子の活動を関連付けた アーカイブを構成し、その分析を可能にした。これらの分析結果を用いて行動のカテゴリーの調査を可能にした。
(共著者:宮城倫・谷里佐・東江辰徳・蔵本雄也・謝敷武郎・三宅茜巳・長尾順子・宮里祐光・仲本實・林知代・久田由莉・加藤真由美・久世均・加治工尚子・佐藤正明・後藤忠彦)
―観光・歴史の電子書籍のためのオーラルを用いたデジタル・アーカイブの構成―~上司氏による手向山八幡宮の関連資料を用いた説明~ 共著 日本教育情報学会第26年会誌,(平成22年8月),p.386-389 こ れまでの歴史・観光資料の書籍、特に教科書は主として印刷メディアで構成されてきた。しかし、最近の電子教科書・書籍は印刷物の二次利用としてデジタル化 が進められ、さらに、最初から電子書籍を目的とした、映像・印刷物・関連資料を用いたマルチメディアの構成についての研究開発が進もうとしている。そこ で、今回、奈良時代からの背景をもとに、手向山八幡宮(奈良県)の上司氏による現物(現地)での説明と関連資料を用いたデジタル・アーカイブを構成し、今 後の電子書籍の方向性について検討を行った。
(共著者:大木佐智子・谷里佐・三宅茜巳・佐藤正明・後藤忠彦)
デジタル・アーカイブを用いた文化活動・伝統文化の伝承を支援する創作活動~文化情報の理解に適した素材と作り方~ 共著 日本教育情報学会第26年会誌,(平成22年8月),p.366-369 デ ジタル・アーカイブの機能としては、文化の伝承とそれを伝え活用する新しい文化の創造への発展が考えられる。しかし、これまでは資料の収集・保存・情報管 理・流通への実践研究が多かった。また、文化の伝承、文化活動での利用では、それをいかに提示し、より正しく伝え、活用できるかが課題である。このため、 今回、文化の伝承に配慮し、文化活動を通して伝えるために、素材、文化活動、文化の背景の重要性とこれらのデータ化について検討を行った。
(共著者:宋晨怡・大木佐智子・長尾順子・佐藤正明・三宅茜巳・谷里佐・久世均・林知代・橋詰惠雄・楓森博・後藤忠彦)
デジタル・アーキビスト教育プログラムの社会的ニーズについて~社会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラムの実践報告と課題~ 共著 日本教育情報学会第26年会誌,(平成22年8月),p.10-13 平 成19年度~21年度に取り組んだ「社会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラム」には、1000名を超える受講申込みがあった。受講申込者は、 現に職業を有する者が退職者・子育てによる中断者・その他を大きく上回った。これは、当該教育プログラムの教育内容が現職を持つ社会人のニーズに対応した ことを意味する。本論では教育プログラムの内容、受講者に関する定量的な調査結果、ニーズ、今後の課題について述べる。
(共著者:三宅茜巳・佐藤正明・久世均・橋詰惠雄・谷里佐・林知代・高木真紀子)
デジタル・アーカイブを用いた文化活動・伝統文化を支援する創作活動~文化情報の理解に適した素材と作り方~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.12-1,(平成22年4月),p.65-72 デ ジタル・アーカイブの機能は、文化の伝承とそれを伝え活用する新しい文化の創造への発展が考えられる。これまでは資料の収集・保存・情報管理・流通への実 践研究が多かった。しかし、文化の伝承、文化活動での利用も、それをいかに提示し、より正しく伝え、活用できるかが課題である。このため、今回、文化の継 承を配慮し、文化活動を通して伝えるために、素材、文化活動、文化の背景の重要性とこれらのデータ化について検討を行った。
(共著者:宋晨怡・大木佐智子・長尾順子・佐藤正明・三宅茜巳・谷里佐・久世均・林知代・橋詰惠雄・楓森博・後藤忠彦)
電子教科書(学校教育、生涯学習、観光等)の教材のための地域資料デジタル・アーカイブの構成~沖縄関連の素材情報の活用のため~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.12-1,(平成22年4月),p.57-64 電子教科書が、現状の教科書の二次利用から、マルチメディアの特性を利用した、本格的なデジタル化された電子教科書の研究が進みだした。そこで、紙の教科書 から電子教科書への発展には、この両特色を活かした教科書を構成するには、両教科書で利用する地域資料をどのように整備するかが、今後の地域性を配慮した 電子教科書研究の課題である。そこで、電子教科書の中で、学習プロセスで利用するデジタル教材の構成、およびそのデジタル・アーカイブとしての保存・管理 について検討し、沖縄の特性を配慮した教材の構成について報告した
(共著者:長尾順子・大木佐智子・加治工尚子・新垣英司・仲本實・宮里祐光・宮里顕光・谷里佐・齋藤陽子・後藤忠彦)
観光・歴史の電子書籍作成のためのオーラルを用いたデジタル・アーカイブの構成~上司氏による手向山八幡宮の関連資料を用いた説明~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.12-1,(平成22年4月),p.49-56 これまでの歴史・観光資料の書籍、とくに、教科書は、主として印刷メディアで構成されてきた。しかし、最近の電子教科書・書籍は印刷物の二次利用としてデジタル化が進められ、さらに、最初から電子書籍を目的とした、映像・印刷物・関連資料を用いたマルチメディアの構成についての研究開発が進もうとしている。 そこで、今回、奈良時代からの背景をもとに、手向山八幡宮(奈良県)の上司氏による現物(現地)での説明と関連資料を用いたデジタル・アーカイブを構成 し、今後の電子書籍の方向性について検討を行った。
(共著者:大木佐智子・谷里佐・三宅茜巳・佐藤正明・後藤忠彦)
デジタル・アーカイブを用いた観光情報の学習用の新しい書籍(電子教科書)(1)~観光案内映像のメタデータの整備を目的として~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.11-5,(平成22年4月),p.69-78 観光情報として、地域で人々が撮影・記録した映像情報を保管し、画像ネットワークやパンフレット等で利用するため、内容、場所、時刻の他に、著作権、プライ バシーなどのメタデータの整備が必要である。このための観光情報を整備し、広く利用を可能にするためのメタデータの構成とその教育が必要である。このた め、今回、観光情報のメタデータの構成をするのに必要な記録項目の情報グループと情報カテゴリーについて検討とその教育に必要な電子教科書の在り方につい て報告した。
(共著者:大木佐智子・後藤忠彦・谷里佐・三宅茜巳・宮里顕光・長尾順子・仲本實)
社会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラム実践結果と課題の考察・改善 共著 日本教育情報学会第25年会誌,(平成21年8月),p.208-211 「社 会人のためのデジタル・アーキビスト教育プログラム」は平成16年度~18年度岐阜女子大学が「現代GP」の選定を受けて開発した大学の学生向け「デジタ ル・アーキビストの養成」カリキュラムと教育実践を、社会人を対象として応用することを目的として取り組んだものである。平成20年度は第2年目にあた る。平成19年度に実践した中で確認された課題について考察し、平成20年度の教育プログラムに改善を加えたので実践結果と合わせて報告する。
(共著者:三宅茜巳・高木真紀子・佐藤正明・久世均・橋詰惠雄・谷里佐・林知代)
デジタル・アーカイブをもつ地域間資料の教材化~沖縄のエイサー、じゃんがら踊りのオーラルヒストリー~ 共著 日本教育情報学会第24年会誌,(平成20年8月),p.40-4 伝 統文化であるデジタル・アーカイブ化は多くが地域資料の情報化が主であったが、情報処理の1つの特色である各地域間の関連(リンク)させることにより新し い多様な学習資料としての活用が可能になる。これらの事例として、沖縄県のエイサー、福島県のいわき市のじゃんがら念仏踊り、袋中上人などの資料の関連を 可能にさせる、単なる資料の収集ではなく、デジタル・アーカイブとして人物や歴史的な背景、さらにオーラルヒストリー等の利用を用いた情報で構成した。そ こから学校教育、生活学習などで伝統文化の学習素材として、さらに新しい学習課題を見出させる資料としての提供を可能とした。
(共著者:長尾順子・三宅茜巳)
作る、あそぶ、考える「動く紙おもちゃ作り」教材のDVDの開発~授業や親子でも楽しめる水野氏の紙おもちゃ教室~ 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.9-3
,(平成20年3月),p.12-17
幼 児の遊びの中から、創作活動の意欲を高め、安全に親と子どもが共同し活動できる必要がある。このため、水野氏による「おもしろ紙おもちゃ」作りの中で、親 子の活動を実施した。その様子から、そこで用いると良い紙おもちゃを検討し、安全で共同作業ができ、関心を示した条件に適した紙おもちゃ作りのDVD作成 を行った。このDVDを使い、折り紙とシールがあれば、親子が一緒になって遊び、創作・工夫活動が可能になることが明らかになった。
(共著者:松野光暢・林知代・久田由莉・梶浦恭子・久世均・後藤忠彦)
地域資料の総合的なデジタル・アーカイブの開発について[Ⅰ]―文化資料の記録とデータ構成について― 共著 日本教育情報学教情研究 E107-1(2007-06) デジタル・アーカイブ研究会,(平成19年6月),p.25-30 地 域資料のデジタル・アーカイブの開発が進みだし、その教育利用のための流通・提供システムの構成が重要となってきた。教育利用に適用するためには、これま での多様な資料のデータベース処理を主とした利用から教育的な構成と教師が使い易いデータ構成で管理・提供が必要とされる。このため今回、多くの地域資料 をそれぞれの分野構造的に管理し、資料の利用目的に適応した調べ方を可能にした。とくに、整理した資料が地域の教育委員会等での共同利用、教師による資料 の追加を図った。また、これらは遠隔教育、地域資料の情報検索の学習の基礎、教科としての提供での適用など様々な活用を可能にした。
(共著者:新垣英司・高良貴美子・大澤浩子・白木希・瀬ノ上裕・谷里佐・後藤忠彦)
GPSを用いた映像資料の位置情報の記録―デジタル・アーカイブ化の基礎資料として― 共著 日本教育情報学教情研究 E107-1(2007-10)デジタル・アーカイブ研究会,(平成19年10月),p.13-20 自 然や社会的要因による地形や建築物などの変化は予想がつかないのが現状である。映像資料を記録し、保管するデジタル・アーカイブにおいて自然や社会的要 因、その他多様な変化に関係なく、後世にもどこに存在していたか分かるように、位置情報の記録、表示が必要である。このため、GPSを用いて撮影記録位置 を記録し、その位置を中心に各方位の状況を静止画、全方位(360度)、動画(ハイビジョンカメラ)で撮影し、デジタル・アーカイブとしての保存およびそ の映像の記録方法等について検討した。
(共著者:後藤忠彦・久田由莉・大澤浩子・谷里佐)
デジタル・アーカイブを用いた時間的な要素を持つ資料の記録・保存の課題[Ⅰ]―交通機関(電車)の動画映像の活用について― 共著 日本教育情報学教情研究 E107-1(2007-06) デジタル・アーカイブ研究会,(平成19年6月),p.7-12 デ ジタル・アーカイブの記録要素として、文化活動の状態の正確な記録と時間的事実の記録がある。本研究では時間的な事実として、動作や操作の時間的プロセス が時間として受け止められるデジタル・アーカイブについての検討を行なった。その1つの例として、配線された交通機関(電車)の映像データの取り扱い方法 と時間的要素の記録の受け止め方について配慮した利用について考察し、映像記録のもつ時間要素の構成方法を検討した。
(共著者:林知代・後藤忠彦・伊藤奈賀子)
教材作成のための8方向静止画と4方向動画映像のデジタルアーカイブズの開発―素材資料管理法の開発研究― 共著 日本教育情報学教情研究 E107-1(2007-04)教育資料研究会,
(平成19年4月),p.33-40
教 材開発のための管理方法の研究では、一般的に特定された利用目的で収集された資料は、他でも利用できるうように管理されてきた。しかし億の教師による教材 開発のための素材管理は、製作者のそれぞれの利用目的に対応し、多様な利用条件に適した資料の提供が必要である。このためには多様性のある素材収集やいろ いろな教材作りの目的に適用できる素材の管理方法と提供方法が必要である。この課題の解決方法の例として"紙おもちゃ"の制作プロセスについて、静止画の 8方向からの同時記録および6方向からの動画映像(デジタルハイビジョン)を用いた記録データの素材としての管理方法について試行研究を行った。作業の動 作をともなう教材開発に必要な素材管理のデータベースの素材記録構成方法を開発した結果を報告する。
(共著者:後藤忠彦・久田由莉・林知代・谷里佐・久世均)
道の駅デジタル・アーカイブを用いた地域文化情報資源活用の研究 共著 日本教育情報学教情研究 E107-1(2007-02)デジタル・アーカイブ研究会―知的財産とデジタル・アーキビストの養成―
,(平成19年2月),p.21-26
道の駅デジタル・アーカイブは「道の駅」に集積された、あるいはその周辺に点在する、地域の文化財、文化活動、生活文化、産業、自然、産物などに関する地域 文化情報資源、観光文化情報資源、教育文化情報資源等からなる。道の駅デジタル・アーカイブの情報構成を考えるにあたり文化情報の情報カテゴリーとして、 利用者の視点と情報発信源からなる2種類の分類を行った。さらに、それらの情報資源としての流通させる用法とその活用方法について、教育への適用を中心に考察した。また、そこでの観光学的視点の重要性についてあわせて論じた。
(共著者:谷口知司・白木希・楓森博)
地域の芸能文化のデジタル・アーカイブ化―エイサー沖縄の盆踊り― 共著 日本教育情報学会教情研究E107-1(2007-02)デジタル・アーカイブ研究会―知的財産とデジタル・アーキビストの養成―
,(平成19年2月),p.13-20
地域の芸能文化のデジタル・アーカイブ化について沖縄芸能エイサーを例に考察した。インタビューにより採取したオーラル・ヒストリーの動画とテキスト情報を 主軸に、関連情報をリンクさせるという手法を用いることにより、デジタル・アーカイブの編集方法に一定の形を与え、かつ、歴史的視点を付加した。これにより、デジタル・アーカイブに、導入としてのわかりやすさ、編集の方向性が加わると考察される。
(共著者:三宅茜巳・張惠琴・中野裕子・仲本實・谷里佐)
文化活動等のデジタル・アーカイブ化のための多方向同時撮影について~共同利用を目的とした映像情報の記録~ 共著 日本教育情報学会第22年会誌,(平成18年8月),p.246-247 デジタル・アーカイブズにはいくつかの記録方式が考えられるが、多方向同時撮影によって、文化財や文化活動の様子・所作を正しく記録し、後世に残すことが重要である。そこで今の情報を用いて研究・利用・提示用の総合的なデジタル・アーカイブズの開発について試行研究したので報告する。
(共著者:久田由莉・白木希・根本亜弥・大澤浩子・張恵琴・三宅茜巳・久世均・谷口知司・後藤忠彦)
文化財・地域文化等のデジタル・アーキビスト用教材の整備(1) 共著 文部科学省大学改革推進事業現代的教育ニーズ取組支援プログラム(現代GP)(平成17年度)デジタル・アーキビストの養成報告(中間),(平成18年3月),p.19-26 (概要)2006年(平成18年)1月20日、毛越寺における「常行三昧供」「延年の舞」等の調査・撮影記録及びそれの教材としての価値、またその活用について考察。岩手県平泉町毛越寺に伝えらている「延年」および「常行三昧供」の修法は文化、芸能史上貴重なものとされ、「国の重要無形文化財」に指定されている。800年以上続く、それらを<現在の時点>で詳細に映像記録化(動画及び静止画)し、臨場の所見を加え、今後の更なる調査の基礎としたい。
(共著者:持田諒)
地域の生活文化の教材化と小学校教育での利用の課題 共著 岐阜女子大学文化情報研究Vol.7-1,(平成17年4月),p.28-32 最近の小学生は地域との交流が少なく、地域文化についての無意図的な学習が少ない状況である。そこで食・住居・衣・産業、生活などの文化について、地域での活動の状況を小学生に理解させるため、学校教育で多様な方法が用いられている。これらの資料の収集には、現実問題として、いろいろな障害があり、その解決策として、道の駅を中心に地域の理解を助ける教材として、デジタル・アーカイブズの開発を小学校教師用の教材として構成した。その試作したデジタル・アーカイブズの構成について報告する。
(共著者:三輪聖子・犬飼麻奈美・白木望)