大学院からのお知らせ

デジタルアーカイブ学会が誕生

日本の目指す知識基盤社会を支えるのはデジタルアーカイブといっても過言ではありません。初期の文化遺産を中心とした展示やウェブ公開など提示中心から、いかに社会の全領域で知的生産やナレッジマネジメントに活用できるインターフェイス、横断的ネットワークなどの環境を確保するかの段階には入ったといえます。

しかし、Europeana(ユーロピアーナ)やDPLA(米国デジタル公共図書館)では、膨大なデータが2次利用可能なクリエイティブコモンズCC0(パブリックドメイン)で提供されるなど、欧米に比較して日本では基盤整備が遅れています。

このような状況下、岐阜女子大学、東京大学、国立情報学研究所などが中心になって、デジタルアーカイブ学会創設の準備を進めておりました。このたび、関係する大学や研究機関の研究者,博物館・図書館・文書館の実務者,企業アーカイブの担当者,関係企業の開発者など172名が参加し,東京大学情報学環を事務局として2017年4月15日に設立総会が開催されました。

学会は、国内のデジタルアーカイブに関わる関係者の経験と技術を交流・共有し、その一層の発展を目指し、人材の育成、技術研究の促進、メタデータを含む標準化に取り組むことや、国と自治体、市民、企業の連携、オープンサイエンスの基盤となる公共的デジタルアーカイブの構築、地域のデジタルアーカイブ構築を支援し、これらの諸方策の根幹をなすデジタル知識基盤社会の法制度がいかにあるべきかについても検討を行い、デジタルアーカイブ振興基本法など政策提言を積極的に行うことも視野に入っています。

http://digitalarchivejapan.org/wp/gakkaishi/

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デジタルアーカイブ学会設立の背景と趣旨(説明)東京大学大学院情報学環教授 吉見俊哉氏

写真提供:寺師太郎氏