附属図書館
概要
岐阜女子大学附属図書館は岐阜市太郎丸に置き、2学部3研究科(通信教育課程を含む)の教育と研究活動を支える知の拠点として重要な役割を担っています。
昭和56年に現在の新図書館棟が整備され、地上3階建の建物のうち、2階に事務室と2閲覧室、書架は2階4層構造により延べ面積で1,682㎡、大学発足当初の蔵書数1万冊から平成26年度には15万冊を超えその充実が図られました。今後学術文献・教育資料等の急速なデジタルア-カイブ化の進展に対応した図書館機能の強化向上を目指します。
(左から)図書館外観/図書館内
蔵書冊数と経費
年度 | 図書数 (冊) |
和書 年間受入数 (冊) |
洋書 年間受入数 (冊) |
和雑誌 年間受入数 (タイトル) |
洋雑誌 年間受入数 (タイトル) |
経費 (千円) |
---|---|---|---|---|---|---|
平成19 | 121,613 | 1,984 | 86 | 273 | 10 | 5,720 |
平成20 | 123,311 | 1,732 | 59 | 239 | 9 | 6,418 |
平成21 | 125,143 | 1,899 | 11 | 288 | 6 | 5,526 |
平成22 | 126,875 | 1,980 | 14 | 295 | 5 | 4,802 |
平成23 | 128,437 | 1,574 | 13 | 250 | 6 | 4,276 |
平成24 | 136,062 | 6,975 | 879 | 260 | 4 | 5,084 |
平成25 | 140,871 | 2,891 | 19 | 102 | 3 | 5,512 |
平成26 | 154,774 | 3,808 | 53 | 113 | 3 | 5,171 |
平成27 | 158,523 | 3,666 | 28 | 122 | 3 | 5,299 |
平成28 | 159,961 | 2,236 | 21 | 138 | 3 | 5,109 |
*「学術情報基盤実態調査」の数値をもとに作成した。
*「図書数」は和書と洋書の合計冊数。汚破損本などの除籍を行っているため,前年度の累計に当該年度の受入れ冊数を合計した数値と一致しない。
過去10年間の入館者数・貸出冊数・受入図書冊数
年度 | 入館者数(人) | 貸出冊数(冊) | 受入図書冊数(冊) |
---|---|---|---|
平成19 | 23,236 | 13,152 | 2,070 |
平成20 | 27,841 | 15,277 | 1,791 |
平成21 | 25,972 | 18,555 | 1,910 |
平成22 | 19,443 | 18,773 | 1,994 |
平成23 | 18,646 | 15,345 | 1,587 |
平成24 | 18,536 | 14,454 | 7,975 |
平成25 | 16,360 | 13,657 | 2,910 |
平成26 | 12,857 | 14,239 | 3,861 |
平成27 | 12,516 | 13,319 | 3,694 |
平成28 | 10,934 | 10,921 | 2,257 |
活動報告
特色ある蔵書の整備
1.木田文庫(戦後教育資料)
図書館には、教科書制度、教育委員会制度等、戦後の我が国の教育行政に深く関わられた、元文部事務次官 故木田宏氏が生涯をかけて収集された教育資料「木田文庫」があります。
木田氏は、文部省入省後、文部官僚として、教科書制度、昭和30年頃の教育委員会制度の改革など、20世紀の教育改革の激動期に教育行政に携わってこられました。
木田文庫は、図書6,084点、雑誌4188点のコレクションです。
木田文庫
2.亀井文庫(ホイットマン文献)
図書館には、本学大学院文学研究科教授 亀井俊介氏が40年にわたって収集された、ウオルト・ホイットマン関係の文献「亀井文庫(ホイットマン文献)」があります。洋書295冊、和書・雑誌等293点のコレクションです。
ウオルト・ホイットマン(Walter Whitman, 1819年5月31日-1892年3月26日)は、アメリカ民主主義の生んだ代表的詩人で、広く内外に思想的影響を与えたと言われています。代表作は『草の葉』(Leaves of Grass)です。
亀井文庫
利用者設備の整備
2016年9月15日に入館ゲートの設置、2017年9月4日に自動貸出機の更新を行いました。入館ゲートは、学生証などのICカードを読み取り、大学図書館の利用状況を把握したり、学外者の入館を規制したり、資料の無断持ち出しを抑止するためのシステムです。また、自動貸出機は、利用者が図書館資料の貸出・返却を行うためのコンピュータの装置です 。
(左から)入館ゲート/自動貸出機
国立国会図書館デジタル化資料送信サービスの利用開始
本学図書館では、2017年2月19日から、国立国会図書館デジタル化資料送信サービスが利用できるようになりました。同サービスは、国立国会図書館がデジタル化した資料のうち、絶版等の理由で入手が困難な資料を全国の公共図書館や大学図書館等の館内で利用できるサービスです。国立国会図書館はデジタル化した資料を「国立国会図書館デジタルコレクション」に収録して提供していますが、このうち「国立国会図書館/図書館送信限定」マークのある資料が対象です。
本学機関リポジトリ「岐阜女子大学リポジトリ」の開設
2016年10月、本学図書館は機関リポジトリ「岐阜女子大学リポジトリ」を開設しました。機関リポジトリとは、「大学とその構成員が創造したデジタル資料の管理や発信を行うために、大学がそのコミュニティの構成員に提供する一連のサービス」(国立情報学研究所)です。「岐阜女子大学リポジトリ」には本学の教員が執筆した論文が保存されており、本学のホームページから閲覧できるとともに、国立情報学研究所が提供する「CiNii Articles」経由で検索・閲覧することができます。
学生による「図書館活動演習」
「図書館に関する科目で学習した知識や技術をもとに、図書館で演習を行い、図書館実務に必要な知識や心構えについて学ぶ」ことを目的に、本学では2015年度より「図書館活動演習」を開講しています。本演習では、本学図書館で、返却本の排架、新着図書の装備、洋書の書架移動、製本・修理講習会、選書ツアー、館内展示や館内サイン、ポップの作成などを行っています。履修した学生からは、「座学で勉強した内容についての理解がより深まった」、「図書館や図書館司書全般に関する理解が深まった」、といった感想がありました。
(左から)選書ツアー
(左から)製本・修理講習会/館内展示
(左から)ポップ/館内サイン「おすすめ本ツリー」